檜原湖開幕!初期のスモール攻略

日本のスモールマウスレイクとして人気を二分する福島県の檜原湖と長野県の野尻湖。梅雨から夏にかけて遠征地としても人気ですが、両レイクとも4月下旬〜5月初旬にかけてすでに開幕(解禁)を迎えています。今回は檜原湖ガイドの高梨洋平さんに開幕初期のスモールゲームについてお話をうかがいました!(報告○アングリングバス編集部 田沢)

檜原湖というと、夏休みなどハイシーズンの遠征先として大人気のスモールマウスレイクです。しかし、実はシーズン初期でもちゃんとスモールの釣りが楽しめることはあまり語られていないと思います。

フラッシュユニオンプロスタッフで、檜原湖ガイドの高梨洋平さんによると、開幕初期の低水温期の釣りもハイシーズンに引けをとらず独特で面白いといいます。比較的サイズも選びやすい時期でもあり、ハイシーズンとは違った一面が見られるのが開幕初期の檜原湖なのです。

そんな初期の檜原湖攻略を見せていただくため、4月下旬の檜原湖を訪れました。

初期はリアクション狙いのハードベイトゲーム

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1本目はHMKL/ザッガー65。浅めのレンジで釣れたことをヒントにしていきます。

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スモールというと、ライトリグの釣りを多くのアングラーがイメージしがちだと思います。まだ水温が低いとのことで、深めのディープでひたすらダウンショット、みたいな釣りを想像していたのですが、それは全く見当違いでした。今回はかなりの時間シャッドを使用。アクションもトゥイッチがメインでした。

ラージよりも低水温に強いのがスモールの特徴です。取材時の檜原湖は、まだ朝の気温はひとケタ、水温もひとケタ…なんだけど、それでも2mくらいのシャローにもさしてきている。それがスモール。とはいえ、シーズン初期は食性よりもリアクションでバイトを誘発していった方がいい。だから、シャッドなのです。

実際、高梨さんの1本目は開始30分くらいで割とサクッと釣れていました。

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ザッガーではさらに追加。

シャッドは浅めと深めを用意

4月下旬の時点でも2m前後のシャローフラットにさしているスモールもいましたが、さすがにかれらは多数派ではないようでブレイク周辺を狙う必要もあり、主にレンジで2つのシャッドを使い分けていました。

ひとつは、上記写真のザッガー65。

水面下1m前後の浅めのレンジならHMKL/ザッガー65

キャストし、トゥイッチさせるだけでOKですが、そのリズムやストップさせる時間などはバイトを見て調整が必要。高梨さんの指導のもと、私もザッガーで1本キャッチすることが出来ました。

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ドラグがユルすぎて、横から高梨さんに締めてもらったのはここだけの話。

ちなみに、軽いプラグをなるべく遠投したいため、ラインは細めをセレクト。私が持参した2台のスピニングリールは一方にはフロロ5ポンド、もう一方にはフロロ4ポンドを巻いていましたが、高梨さんの指示で4ポンドの方を選択しました。「サイズはデカいこともあるので、本当は太めを使いたいんですが、飛距離重視でいきましょう」と高梨さん。

ザッガーのアクションはトゥイッチさせると左右へダートしつつ、ボディをプルプル。このプルプルが口を使わせるアクセントになっているようです。

より深いレンジならシマノ/バンタム・パブロシャッド59SP MR

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左右へのキレ重視で使用するのがパブロシャッド。レンジは59SP MRで約2.5m。ザッガーよりも深めのレンジがパブロシャッドという使い分けでした。もうひとつわかりやすくいえば、シャローフラット周辺をザッガー、ブレイク上をパブロシャッド、といったイメージです。

ちなみに、ルアーのレンジは「バスのいる水深」と「ルアーを追って浮いてくる幅」を考えて合わせていく必要があります。深めのレンジにいても、追いかけて浮いてくる距離が長ければ浅めのレンジのルアーでいいことになります。

使い方は、キャストしてまず5、6回リールのハンドルを回し、深めのレンジに到達させてからトゥイッチさせます。トゥイッチさせたあとは即座にロッドを戻すことで左右へしっかりダートさせることができます。

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このほか、ザッガー65とパブロシャッド59SP MRの「中間」として、2m前後を探るのにデュオ/レアリスシャッド59MRも使用していました。

一発狙いならスイムベイト「ユニオンスイマー155」

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口が小さいはずのスモールがガッツリ喰ってくるスイムベイト。ヒットルアーはフラッシュユニオン/ユニオンスイマー155

シャッドで何本か釣らせてもらったため、決定的な瞬間を撮るために夕方は動画を回すことにしました。高梨さんが得意とするスイムベイトの釣りで、「実際に釣ってみてくださいよ」と。動かし方など詳細は後日アングリングバス公式YouTubeチャンネルにて動画で公開しますが、狙いはシャッドと同様やはりリアクションです。

こちらとしては半信半疑でしたが、チェイスが多発し、実際に2本キャッチ。

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ジャークを繰り返すと、茶色い影がルアーに襲いかかる…スモールの釣りのイメージを覆すダイナミックなスイムベイトゲームです。

スイムベイト(フラッシュユニオン/ユニオンスイマー155)タックル

  • ロッド:レジットデザイン/ワイルドサイドWSC610H
  • ライン:ノガレス/デッドオアアライブプレミアム14ポンド

季節の進行と比例して、選択肢が増える

「水温10℃で安定」がワームで釣れるサイン

ここまで、開幕初期の釣りについてお伝えしましたが、標高800mのハイランドレイクである檜原湖といえども、これから徐々に春本番を迎え、初夏にはハイシーズンとなります。

そうなってくると、表層系や虫、フットボールジグやライトキャロなど、スモールらしい釣りが主役となっていきます。

高梨さんによれば水温10℃以上で安定してくれば、ルアーの選択肢も増え、表層系でも十分釣りが成立するようになってくるとのこと。

この大型連休、檜原湖への遠征を予定している方はぜひご参考に。

ハイシーズンの釣り方については、高梨さんの解説で6月21日(木)発売のアングリングバスVol.24にてご紹介する予定です!

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まだ湖畔に雪が残っていた4月下旬。ハイシーズンの釣りはガラリと変わります。

 

ちなみに、高梨さんは昨日よりレジットデザインとプロスタッフ契約!

 

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