難関レイクとして知られたのも過去の話。最近はけっこうちゃんと釣れるよ、なんて話も聞くのですが、個人的にはその実感なし(笑)。津久井湖の今についてシェアします。(報告○アングリングバス編集部 田沢)

一昨日、午後から雨予報の津久井湖へ行ってきました。実は私の自宅から一番近いレンタルボートの釣り場なんです。
最近はガソリンもレギュラーでリッター145円前後とかなり高い。自宅から津久井観光へは、往復約80km。房総半島は大体片道で80km以上…比べると、およそ半分の距離で、すべて下道で行けるので、ガソリン代、高速代ともにかなり節約になります。
…ですが、実際は行っても年イチペース。なぜかというと、とても難しいから(笑)。最近は昔ほど難しくないとされているんですが、相模湖と比べても魚影は薄いというのが個人的な認識です。その一方で、房総半島より相模湖&津久井湖の方がサイズが出やすいとも感じています。房総だとついつい「釣れる魚」を狙いにいってしまう一方、相模湖や津久井湖にはそれが少ないのもありそうですが…。

個人的にそれでも年に1回は津久井湖へ行くことを昨年から自らに課しているのですが、昨年は7月に訪れレギュラーサイズ1本のみ。今年はアングリングバスVol.24が発売となった週末に試してみたいルアーやタックルがあったので、津久井湖へ向かいました。

試してみたいタックルのひとつは、今年のダイワの新作ブレイゾン。前日にキャスティングで661MHBを購入。MHクラスのロッドはもちろんこれまでも持っていましたが、古い竿で重く、振り抜いた際のダルさが手首の疲れにつながってしまっていました。
それでももちろんちゃんと釣れてはいたのですが、この竿はフロッグ用にコンバートすることにして、フットボールジグや撃ちモノ用としてこのブレイゾン661MHBの導入を決めました。
ブレイゾンは1万円ちょっとのシリーズながら、購入した661MHBで自重110gとかなり軽量。短めのロッドを選択したのはフットボールジグを操作するときの振り抜けを考えてのことだったのですが、今回の釣行ではその選択が間違っていなかったことを実感させられました。
津久井湖が半端ない3つの理由
およそ1年ぶりの津久井湖でしたが、結果からいうと2本釣れたものの、かなりきびしい感じでした。きびしさのあまり逆に真っ向から勝負しなければならなかったのが、釣果2本につながったのかもしれませんが、リアルなきびしさを目の当たりにしたため、釣れたのに「やった、また行こう!」となれない部分も(笑)。
淡水赤潮が半端ない津久井湖
まず、湖面全域に広がる淡水赤潮。感覚的な話でしかないのですが、アオコよりもさらに不健全な感じがします。
これにはやる気を削がれました。当初、上流へ行けば回復するのだろうと思っていたのですが、名手橋周辺はもちろん、沼本ワンド周辺までのぼってもあまり改善せず。

水質の改善に関しては数カ所あるエアレーション周りを重点的に探る以外は、午後から降り出す予報の雨に期待するしかありませんでした。
減水具合が半端ない津久井湖
これは毎年の夏水位なのですが、オーバーハングが頭上にあり、シェードがあまりありません。房総のリザーバーや相模湖だと「夏はとりあえずシェード」なのですが、それがほとんど出来ません。冠水しているカバーもわずか。

どこを狙ったらいいかを考えると、数少ないシェードやカバー、流れ込み、岬やベンドなどの地形変化…以上! という修行な感じになってしまうんですね。
バイトの少なさが半端ない津久井湖
激タフレイクとして知られたのも今は昔。レギュラーサイズなら最近の津久井湖は普通に釣れるよ、なんて話もよく聞くのですが、この日は淡水赤潮の影響もあってか、釣れた以外のバイトはほぼなし。スワンプクローラーやカットテールのノーシンカーでとりあえずバイトさえあれば、いい場所、よくない場所を見極めることくらいはできるのですが、それができない。

釣果はフットボールジグで2本
いや、これもなかば「やけくそ」というか、ノーシンカーなど小手先系は一切効かないし時間がかかるだけなので、もうなにをやったらいいかわからなくなってしまったんですね。
そこで反応がない中でもなんとかやりきれるルアーが「フットボールジグ」になったんです。

ある程度ウエイトがあって、操作感があるので、岩盤を転がしつつ落とす釣りでなんとかやりきれるのではないか…と。
1本目はハヤブサ/シューティングボールジグ3/8oz&デプス/バルビュータ3.5in
1本目はいきなりブレイゾンを曲げた47cm。かなり焦って買ったばかりのブレイゾン661MHBのティップガイドにラバージグを巻き込みかけました(笑)。

しかも、この掛かり。これでティップにジグ巻き込むなんて、水中でリリースしようとしているようなもんです(苦笑)。
まんまるでコンディションも良好。だけど、水質が悪すぎて酸欠気味なのか、見た目ほど元気ではなかった気がします。

2本目はデプス/クリングヘッドジグ5/16oz&デプス/バルビュータ3.5in
こちらは37cmでした。サイズはダウンしてしまいましたが、雨が降り出した午後の1本。雨で全体の活性が少し上がってきていたのかもしれません。これが朝から降ってくれていれば…。


最後は雨でできた滝でスワンプに1バイト。だけど、バイトに対して送り込んでしまったのがいけなかったようで、フッキングはできず。津久井湖の魚はルアーをくわえている時間が短い気がします…。

そのまま桟橋帰着時間に。桟橋では津久井観光のスタッフさんに「釣れましたか?」と聞いていただき、さも当然のように「ええ、2本だけ」と答えさせていただきました(笑)。
相変わらず難しい。だけどやりきればちゃんとバスは釣れる。そんな津久井湖でした。
ボート店の基本情報

- 名称「津久井観光」
- 〒252-0151 神奈川県相模原市緑区三井58
- レンタルボート代は1人乗り3,000円、2人乗り4,000円※ローボート。ほかにアルミボート、免許不要艇などは別途価格設定あり。
- 営業時間 6:00~17:00(冬季は16:00まで)
※上記の情報は2018年6月25日現在のもの。
シリコンスプレーは偉大
今回の内容とは関係ありませんが、シリコンスプレーは偉大です。ギシギシ音がひどかった私のポンコツエレキ(古いモーターガイド/エナジー54lb)のあらゆるところに吹きかけまくったところ、まるで新品エレキのような使用感に…。音がひどすぎて、昨年から巻きモノなどエレキで流しながらの釣りがかなり釣れていなかったので本当に今までかなり損していたと思います。
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