【保存版】Gフォースハンドル、16リトルゲーターへの取り付け方法

ボートフィッシングで起こるエレキのトラブルの代表格、マウントロープの切断。今回紹介するGフォースハンドル最大の特徴は、航空機グレードのステンレス編み込みワイヤーで「切れない」こと。取り付けが難しいとされているリトルゲーターへの取り付け方法を紹介します。(まとめ○アングリングバス編集部 田沢)

とある人物から譲り受け、約1年使い続けているGフォースハンドル。ゴツいワイヤーにゴツいハンドルで切れないのはもちろん、伸びもまったくないため直線的に引っぱることができ、エレキの持ち上げもスッと持ち上がり、使用感は最高です。

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サウザー/ショートバウデッキ+モーターガイド/リトルゲーターマウント+Gフォースハンドル

純正のものとは比べ物にならない、まさに最強のマウントロープ。

カラーも私が使っているサウザーのショートバウデッキと同じ赤で統一感もあって(?)、非常に気に入っていたのですが、マウントにシリコンスプレーを吹きかけまくっていたらロープが抜けてしまいました。

どうやら私がセッティング方法を間違っていたようで、本当はロープにはワッシャーをかませないといけなかったようなのです。それでも1年近く普通に使えたのは謎ですが…。

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抜けました…。
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これを忘れると抜けます。※事実、私は抜けました。

ツイッター上で、JBトップ50の高山プロからもご指摘。本当に何も知らなくてすみません…。

もともと、リトルゲーターはロープを通す穴が小さく、Gフォースハンドルの取り付けには分解などの特殊な作業が必要になる場合がある…とされているようなのですが、ネット上であさった情報をもとに試行錯誤するとなんとか取り付けできることがわかりました。

これがおよそ1年前のこと。そうはいっても元来不器用なのもあって取り付けが難しいのには変わりなく、工程の写真を撮る余裕などありませんでしたが、今回、あるトラブルによって再度セッティングする機会があったため、その手順を写真付きで紹介してみます。

基本的な仕組み(通常のマウントロープとの違い)

まず、普通のダイニーマ製などのロープとの違いはマウントの穴に結ぶか否かです。この穴を引っぱって、マウントをのロックをON/OFFするわけですね。結ぶにしてもしっかり結ばなければなりません。

Gフォースハンドルは結ぶ必要はありません。ハンドルを取り付けるのと反対側の端に小さな鉄球がついており、この鉄球を穴に引っかける形です。

重たいマウントの、リトルゲーターの場合小さな穴からロープを結ぶのは大変ですから、その作業がないだけでもラクそうです。

…ですが、ひとつ問題があり、このロープ、なかなか硬いんですね。「航空機グレード」のワイヤーですから当たり前なんですが、この硬さが作業をやっかいにしています。リトルゲーターは作業用のスペースが各部小さく、ロープ自体が突っ張ってしまって作業を難航させてしまうことがあります。その点は注意しましょう。

それでは、作業の手順に移ります。

16リトルゲーターへの取り付け、作業の手順

要は本来ロープを結ぶ穴にGフォースハンドルのロープを通す、以上! なのですが、先述したようにロープ自体が硬く、その作業が難しいのです。私は幸か不幸か慣れてしまったので数分で出来ますが…(笑)。

ロープにワッシャーを通す

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この作業を忘れると、いつか球が穴を抜けてエレキが上がらなくなりますのでご注意。
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「M4」というサイズであれば、ロープを通せてなおかつマウントの横の穴も通るみたいです。

苦労したのは、Gフォールハンドルのロープが通ってなおかつ横の穴を通せるサイズを探すことです。M3かM4だろうと思っていたのですが、M3だとロープが通りませんでした。

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作業はこの穴から行います。マウントは上げた状態にしておかないと作業できません。※下がった状態だと、この穴が隠れてしまっているため。

ちなみに、バウデッキから取り外した状態の方がいくらか作業はしやすいです。

ハンドルを取り付ける側に太めのラインを結ぶ

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いくつかのサイトで紹介されていた太めのラインをキツくしばる方法。

このロープ単体では内部で突っ張ってしまったりと作業が困難です。まず、ロープの先端に太めのラインを結びます。グルグル巻きにしてハーフヒッチを繰り返すなど、中で抜けないようにします。ラインは16ポンド以上など、ちょっとやそっとのことで切れない太さをおすすめします。

また、出来るかぎり先端寄りに結んだ方が作業がやりやすいです。

ラインを穴に通す

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左右に細長い穴があり、そこからラインを通します。

横にある穴からマウント内部のロープを結ぶ穴に通します。左右どちらでもOK。横からのぞくと穴が見えるので上手く通らなければのぞいてみましょう。

いったん抜く

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この穴から一度ラインを抜きます。
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ピンセットがあると便利です。
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最終的にこうなります。

いったん上部の穴からラインを抜きます。

マウント前方へ通す

次にマウント前方へ向けてラインを通します。少し長いのでラインだけでは通しづらいです。

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メモ帳を破って、ラインを内部に折り込みます。
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追った状態。別に紙じゃなくてもストローとかでもいいかも。
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紙ごと前方へ通します。
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ロープを通すコースを通します。

ラインでロープを引っぱる

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後はラインでロープを引っぱっていきます。ロープは少し硬いので、時々内部で引っかかったりします。ロープ自体を回してみたり、ラインを引っぱる角度を変えてみたりすれば抜けてきてくれます。この際、ロープの極力先端にラインを結んだことが活きてきます。これが先端よりじゃないと内部で引っかかる原因になります。

ワッシャーと鉄球を内部に押し込む

あとはワッシャーと鉄球を内部へ押し込むだけです。ワッシャーは普通にロープを引っぱるだけだと入りません。横にするなどしてなんとか押し込みます。

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ロープを引っぱっていくと、このワッシャーと鉄球が最後に残ります。
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普通に引っぱるだけだと、たぶんこうなります。これじゃダメです(笑)。
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ワッシャーを横にしてだましだまし押し込みましょう。
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最後にこの鉄球を押し込んで…
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この状態になれば完了です。ロープを通す穴、ワッシャー、鉄球の順になっています。※少しロープを引っぱった状態

ハンドルをセットして完了

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ハンドルは普通にセットするだけです。

Gフォースハンドルの注意点

最高のマウントロープですが、いくつか弱点もあるようです。

ワイヤーにワッシャーをかませる必要

すでに触れていますが、この作業を忘れると鉄球が抜けてしまいます。中で引っかかってさらに面倒なことになる可能性もありそう。

ちなみに、抜けた時はロープの硬さによって前方から押し込んでいけば取り出すことが出来ました。

ハンドルが割れやすいとの声も

強化プラスティック製のハンドルはとても握りやすく最高なのですが、一部、このハンドルが割れてしまうケースもあるとか。おそらくバスボートでのタフな使用での話だと思います。

レンタルボートでは航行中の衝撃もほとんどありませんし、車でも輸送中や運んでいる途中のトラブルで割れてしまうことはあるかもしれません。

私が使っているハンドルはその気配はありませんが、Gフォースハンドルの場合、ワイヤーロープの伸びがないため「力」は分散せず、どこかに集中的にかかってしまうはずです。

次に何か起こるとしたら、このハンドル部分かな…という気もしていますが(笑)、とりあえずリトルゲーターマウントへのGフォースハンドル取り付け方法でした!

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