正しいウエア選び、その基準のひとつは「色」? プレッシャーを与えづらく、サイトでもバスに逃げられづらいのはグリーン系ではないか? という仮説について。(報告○アングリングバス編集部 田沢)
一昨日の深夜、ようやく今月発売のアングリングバスVol.25を校了し、ひと息ついた(のか…?)のもつかの間、テレキャストの発送作業や来年発売予定の別冊の仕事などに追われています。最後に釣りに行ったのもロケの合間に豊英湖に浮いた先月25日、もう2週間もまともに釣りができていません。
しかも、その2週間前の豊英湖もかなり不完全燃焼というか、空回りばかりの日だったんですよね。まず、朝からブルフラットでバラシを連発。写真のようにテールがちぎられたり。小バスが当たっているようなバイトも多かったですが、ゴンゴンゴンッとかなりいいバイトがあっても結局巻かれてしまって回収できなかったり。ブルフラット、いつ手に入るかわからない…と思いつつも、バイトがあるから使ってしまい、最後にはフックもブルフラットもなくなってしまいました。

さらには長年あらゆる釣りに使っていたピンオンリールのコードが切れてしまいました。

これは常にライフジャケットにつけていたのですが、ラインカッター、定位置にないとすごい不便なモノ第1位かも。
カタいと思っていた豊英湖がダメダメだった日
しかも、釣果も空回り。最後の最後にかなりいいサイズのバイトがあり、フッキングも決まったのですが、猛烈な勢いで手前側に走ってきてしまったのと、積み忘れていたネットを「ネットネット!」とデッキ上で探してしまったりしていたら、エレキの結束バンドにラインを巻かれ…ブチンッ。逃がした魚は大きかったとはよくいいますが、確実に40後半かそれ以上はあったはず。もったいない。
それで、そんなダメダメだった豊英湖、なにがいけなかったのかと考えてみたとき、服装ではないかとふと思ったんですね。
実はその日、「真っ青」なウエアを着ていたんです。
緑系=自然になじむ色?
ここで1枚の写真をご覧いただきたいと思います。これは今月初旬、インプレの撮影でとある川へ行ったときの1枚。写真の中に釣りをする私が写っています。
ていうか、全然釣りしてないといいつつ釣りしてますね。ただ、この日は暑いばっかりでまったく釣れず。
それはさておき。どこにいるかというと、ここ(矢印)です。もちろん、よく見ればわかりますが、まずまず「同化」してますよね。
以前、とあるプロアングラーのインタビュー取材で、ルアーのカラーについての内容だったのですが、日本の水辺は水の色、背景含めて緑系が多く、ルアーの色も意外とライムチャートなどが「なじむ」色なのだというお話をうかがいました。たしかに冬以外スリーシーズンでアオコが発生していたり、リザーバーなど周辺を木々に覆われていたり、風景は緑系が多い。お話自体もとても面白かったわけですが、これはウエアにも応用できるのではないか、と。
同じような理由で迷彩柄もストイックなアングラーによく支持されますが、迷彩といっても実は色々ありまして。砂漠や市街戦での使用を想定したものと、密林の中でのゲリラ戦用のものなどがあるようなんですが、後者の迷彩はやはり緑色が濃いんですね。ほらね、緑色じゃん、と思うわけです。
仮に市街戦用の迷彩で日本の釣り場に立ったら、風景になじまず案外「浮いて」しまうような気がします。
激ムズのはずの津久井湖で意外と釣れた日

難しい難しいと思っていた津久井湖、6月下旬〜7月上旬に3週連続でバスをキャッチしたのですが、その際はなんとずっとこの緑色のウエアだったんですね。ていうか、ウエア持ってなさすぎですね(笑)。


しかし、このウエア、フォックスファイヤーのモノなのですが、ヤブ漕ぎなどで所々に穴が…。さすがにそろそろ寿命のようです。釣れるウエアなのに、弱ったな。
ダメなのは、青?
豊英のときに着ていたのが、フード付きのモンベルの真っ青なパーカー。オカッパリの取材などでは、ヤブ漕ぎで毛虫が落ちてきたりすることがあるので、頭から首まですべて覆えるパーカータイプが重宝します。首の日焼けも防げるので、特に暑い日にはよく着ていたのですが、「ドラえもん」的な色合いで、つまりかなり真っ青なため、目立ちます。背景にもなじみません。
これは高滝湖で釣れたとき。距離があったので釣れましたが、近距離線ではプレッシャーをかけてしまうこともあるのかも。もちろん、釣れた津久井湖だってバリバリのサイトフィッシングをやっていたわけではし、淡水赤潮まみれでクリアウォーターだったわけでもないので、たまたまかもしれません。
秦拓馬さんは「ピンクから迷彩にしたらめっちゃバイト増えるね。当たり前やけど(笑)」なんて言っていたことがあります。ウエアの色に気を配れば、もっと釣れる? だけど、私が「釣れない」と思っている青色のウエアは青木大介さんがよく着ている色でもある。このへんはサイトフィッシング得意な人にも意見を聞いてみたいところですね。
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