ワームが「消耗品」だったのは過去の話。1本当たり100円近くすることもあり、モノによっては入手が困難なワームも…。定番ブログネタ?な感もありますが、今回はセメダインスーパーX2を使ってワームを補修してみました。(報告○アングリングバス編集部 田沢)
先月の豊英湖釣行で非常にバイトが多かったのがデプス/ブルフラット3.8インチ。弱いワームだとは思いませんが、そうかといってカバーを抜けてきてズレてしまったり、バイトがあったりすると、だんだんグズグズになってしまう。結局、1本もキャッチすることがないまま、根掛かりしてしまったりもしてワーム自体がなくなってしまいました。

写真のように、これはおそらく小バスの仕業なのですが、ワームが千切られてしまった場合は補修のしようがありませんが、針傷が広がってしまったり、割けてしまったりといったトラブルは十分補修で対応できるんですよね、実は。ライターを使って器用に直しちゃう人もいますが、現場での補修はちょっと難易度が高い。瞬間接着剤を使う人もいますが、現場でのその場しのぎ感があるし、硬くなってしまいそう。持ち帰ってしっかり復活させることができないか。
バス釣りブロガーの皆さんの記事(KAKEDZUKA.com、ナマローブログNEO)を参考にさせていただき、私もワームの補修に挑戦しました。
まず探したのは、専用アイテム、スパイクイット/フィックスアルアー。アングリングバスでもお話をうかがったことがある雄蛇ヶ池のつかじーさん。ハネモノ界のカリスマ的存在でもありますが、ハネモノしか使わないというわけではなく、あらゆるルアーでバス釣りを楽しんでらっしゃいます。つかじーさんも、ワームの補修にはフィックスアルアーがおすすめとのこと。
「フィックスアルアー」ってお店にはあんまり売ってない?
— 田沢寛AnglingBASS編集部 (@tazawahiroshi) 2018年8月16日
しかし、釣具屋さんにいって、パッと手に入る感じでもない。同じメーカーのマーカーはかなり見かけるのですが、私の行動圏内の釣具店にはフィックスアルアーがなかったんですよね。
渋谷のサンスイさんにたくさんありましたよ(*´ω`*)
— Mr.Nobite (@MrNoBite) 2018年8月16日
Mr.ノーバイトさんからのタレコミもありましたが、渋谷って人が多くて好きじゃないんですよね(笑)。ほかにもキャスティングの○○店にある!などの情報などもあり、釣具店にいったら意識して探してみましたが、結局見つからず。フィックスアルアーはおいおい試すとして、ホームセンターで簡単に手に入る「セメダインスーパーX2」をまず試してみることにしました。
セメダインスーパーX2
安心の接着剤大手セメダイン株式会社のボンドです。
安く、入手が容易
近所のホームセンターで400円しないくらいでした。フラッと行って、当然のごとく棚に並んでおり、入手にはまったく困難はなし。しかも1,000円前後はするフィックスアルアーに比べて安い。これで使えるなら、いうことなしです。
熱や水に強い
水中で使うワームですから、水で溶けてしまっては意味がありません。セメダインスーパーX2は水に強いタイプとのこと。釣りでの使用にも安心です。
X2は速硬化タイプ
「すばやくつけたい時に」のキャッチコピーがあり、硬化が速いことがアピールポイントのひとつのようです。
実際に補修してみた
今回、補修したかったワームは写真の3本。ファイボス3.8インチとバルビュータ3.5インチ×2。
バルビュータはフットボールジグのトレーラーとして、いまやなくてはならない存在ですが、どこの釣具店さんにもあるわけではなく、バルビュータを切らしていて釣りを取りやめたこともあります(笑)。
ファイボスも3.8インチはやや品薄な感じがしており、一度使ったくらいでは捨てられないワームですね。
早速、ボンドを塗ってみます。
フック傷やワームキーパーで裂けてしまった部分を広げて、付属のヘラを使って傷口を埋めます。
硬化には意外と時間がかかる
さて、ここでひとつ想定外だったのが、速硬化をうたってはいますが、それなりに時間がかかるということ。瞬間接着剤のようにはいかないだろうけど、数分で硬化するのかな、と思っていたのですが、もっと時間はかかりました。
その際、問題となってくるのがどこで硬化させるのかということ。リールのメンテなどに使っている100円均一の天ぷら皿において硬化するのを待ったのですが、当然、ワームとお皿がくっついてしまいます。なるべく補修部分をお皿に触れないように硬化させました。
少し時間はかかるけど、確実
フットボールジグに装着し、相模湖でだいぶ酷使したバルビュータ。ボディの両サイドが裂けたような状態になってしまい、TGブローのゴッツいワームキーパーによってヘッドも裂けてしまっていました。これまでだったら捨ててしまっていた状態でしたが、しっかり穴も塞がりました。
しっかりくっつく一方で問題点も
セメダインスーパーX2は粘度が高いボンドなので、写真のようにけっこうボンドがはみ出てしまいました。これは慣れの問題もあるのかもしれませんが、話によるとワーム補修専用のフィックスアルアーはもっとサラッとしていてくっつけたい部分のみに塗ることができるとのこと。やはりその点は専用アイテムにはかなわないかもしれませんが、傷口が大きい場合など、しっかりくっつけたいならこっちかなという感じでした。
専用アイテムではないものの、かなり使えると感じたセメダインスーパーX2でしたが、やはりフィックスアルアーも試してみたいと思いました。入手し次第、続編をアップいたします。
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