知る人ぞ知る神奈川県の天然湖、震生湖。小規模でなおかつスレまくりだが、バスはけっこう多い震生湖の湖畔で長年運営されていた売店が閉店になるという。震生湖の今後について注意喚起です。(まとめ○アングリングバス編集部)

日本で最も新しい天然湖、震生湖
震生湖をご存じの方は、おそらく神奈川県出身か在住の方がほとんどだろう。
秦野市と中井町の中間、大磯丘陵に位置する。アングラーの皆さんにはリフラックス秦野店の近くというと、よりわかりやすいかもしれない。震生湖は天然湖だが、歴史は意外と新しく、1923年の関東大震災の際、地殻変動によってできた。そのため、一説には「日本で最も新しい天然湖」であるとされている。
主にヘラブナとバスが釣れる湖として知られ、ヘラ師、バスアングラーともに長年愛されてきた。見えバスはけっこう多いのだが、かなりスレており、難易度は高い。休日ともなると湖畔の駐車場がいっぱいになってしまうほど(その場合は少し離れた場所に広い駐車場もある)の人気だが、ストイックに釣果を求めていくというよりはどちらかというと肩肘を張らずに休日を楽しむタイプの釣り場だ。

過去、小田急線秦野駅から歩いて電車で通っていたこともあったが、基本的にはめちゃくちゃ釣れない釣り場。正直、取材で訪れたことは一度もない。ほかの釣りや仕事のついでにちょっと立ち寄る程度のことが多かった。青木大介プロが子どもの頃、バス釣りを始めた湖としても知られるが、青木プロでさえ最初は釣れなかったという。

震生湖の売店が閉店!?
そんな震生湖にこの夏、異変が起こった。レンタルボートを貸し出していた売店が閉店になるというのである。
その件に関しては、ブロガーSabuismさんの記事に詳しい。
行政への質問に対する回答など、バス釣り含めた釣り人が知りたいことを詳細に書いている。
震生湖は以前はレンタルボートはヘラの人にしか基本的に貸していなかったのだが(※ここ数年はバスでも借りることができたらしい)、ヘラ用のロープにルアーを引っかけてしまった際、回収のためにとお願いするとボートを貸してくれたりと、とても親切だった。また、湖にかかる橋の上での釣りは禁止なので、そこで釣りをしている人がいるとアナウンスで注意をし、また夜釣りも禁止なのでそのことも夕方にアナウンスするなど、売店の方は震生湖をしっかり管理をなさっている印象だった。今後、そういった禁止行為が野放しになってしまい、なんらかのトラブルにつながる恐れがある。


マナーの遵守を徹底する
震生湖は景色のいい場所だ。都内へ通勤する人のベッドタウンであり、人口の多い秦野市の近くにありながらも、坂道を下って湖畔にたどり着くとまさにそこは異世界。絵を描く人、紅葉の時季は紅葉狩りをする人、周辺を散策する人など、釣りを楽しむ人以外の観光客も多い。

売店を閉店し、管理をする人がいなくなってしまうのだとすると、マナーやゴミの問題が浮上し、トラブルに発展する可能性がある。そんなとき、あっという間に釣り禁止になってしまうかもしれない。
吸い殻を拾うのは大変です!!一度拾ってみて!! ゴミ拾い隊
湖畔の木に掲示されたメッセージ。以前から危機感を感じている人がいたようで、ゴミ拾いをする人、木に引っかかったルアーを回収する人などをよく見かけた。
トラブルが釣り禁止に直結する
神奈川県は野池がほとんどなく、それこそ幼少期の青木プロのような少年アングラーが気軽に釣りができる場所は少ない。そんな神奈川県で震生湖は貴重な釣り場だ。
歩行者にとって危険な橋の上での釣りは禁止されている。もちろん、それ以外でも十分配慮の上釣りをしたい。
アングリングバスVol.25発売中!!
付録DVDは北大祐さん!