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魚探のトラブルシューティング

私たちアングラーに水中の様子を伝えてくれる魚探。そんな頼りになる存在、魚探の電源が入らない! そんなときのトラブルシューティングです。(まとめ○アングリングバス編集部 田沢)

水深、水温、地形、そして何よりバスやベイトの魚影。

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見えない水中の様子を把握する魚探はボートフィッシングには欠かせないアイテムのひとつです。

そんな魚探が、昨年末の豊英湖釣行で不調に陥り(というか、電源自体が入らず)、釣果も丸ボウズ

しかし、機械オンチの私でも(コーナンに計5回、ビーバープロに1回行くハメになりましたが)無事自力で復活させることができたのでその際のお話です。

 

魚探の電源が入らない

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昨年の12月22日のこと。せっかくアクアラインを渡って房総までやってきたのに、ガッカリでした。こうならないために釣行前に電源が入るかどうか確認し、最低限の工具や端子は釣り場へ携行し現場である程度のところまで復旧できるのが理想なんですが、今回は無理でした。

秋は禁漁間際の渓流、11月に入ってからの釣行もオカッパリだったり、魚探なしで一碧湖手漕ぎボートだったりと、魚探を使っての釣行はなんと8月の津久井湖以来。

魚探のトラブルで真っ先に思いついたのは「水没」でしたが、雨に降られた記憶は少なくとも最後の使用ではなし。

ということはほかの部分に問題が?

魚探の電源が入らない。そんなときどうする?

 

ケーブルは一見すると断線している様子はなし

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ケーブル自体や端子との接続箇所などを確認しましたが、異常は発見されず。

 

魚探本体の問題?

最悪のケースですが、魚探そのものが壊れているという可能性も考えられました。

しかし、会社にあったほぼ同じようなローランスの魚探にケーブルとバッテリーをつないでみると、こちらも電源が入りません。

問題解決にはいたりませんが、本体の故障ではなさそうだとひと安心。

そもそも8月には普通に使用できていたし、保管状態もいたって普通で劣悪なものではない。本体が壊れるような要素はありませんでした。

 

疑ったのはヒューズ周り

なぜ疑ったかというと、魚探の電源が入らないことに狼狽し、断線や水没じゃなさそうなことも含めてツイッターに上げたところ、多くの方に「ヒューズじゃない?」と指摘していただいたからです。

ヒューズというのは「定格以上の大電流から電気回路を保護」するモノらしいのですが、すみません、私が思ったのは「ヒューズってどれ?」。

そこからかよ!

知り合いのヤジマさんに親切に教えていただきました。

このヒューズが大きな電流が流れたことによって魚探本体を守るために飛んだ場合、電流が流れなくなっているため、電源が入らない、というわけです。

しかし、一見するとヒューズは無事なような…。

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このガラス管の中に入っている針金のようなもの(名称知りません…)が切れて(飛んで)いると、電流が流れないというわけですが、切れていません。

つまりヒューズは無事みたいです。

 

ヒューズボックスがダメになっている?

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次に疑ったのはこれです。ヒューズボックス。使用中はデッキ上で雨ざらしですし、間違って踏んづけてしまうこともありそう。この中の端子が腐食していたら電流は通りません。

しかし、大丈夫なようです。

というか、ヒューズなしで直接繋いでみたら、電源が入りました。

よかった、やっぱり本体の故障じゃない!

 

電源ケーブルのどこかに異常?

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どこに異常があるかが正確にはわかりませんでしたが、魚探の振動子側ではなく、電源ケーブル側だったので話は早いです。

まあ、断線じゃないと思っていたのですが、結局は断線だったということですね。中古で購入したものですが、ケーブルがよってあったり、中でダメになっていたのかもしれません。

異常箇所はわかりませんが、全部交換すればいいんです。ホームセンターで同じくらいの太さのケーブルを買ってきて(1m100円しないくらいでした)、全部交換。ついでにヒューズボックスもヒューズも交換。

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電源側のケーブルもレンタルボートにしては長過ぎたのでちょうどいい長さにして、ケーブルも新しくなって、これで問題解決! かと思いきや…

 

しかし、新たな問題が急浮上…

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ケーブル丸ごと入れ替えたら、次々飛ぶヒューズ…。

ヒューズがバチバチと、なんと3個も連続して飛んでしまいました。1個飛んで、交換するとまた飛んでしまいます。また交換しても飛びました。

なぜ?

困惑していましたが、冷静にイチから振り返ってみると重大なミスを発見。

 

圧着スリーブ、プラスとマイナスが接触…

超初歩的なミスでした。ケーブルを取り替える際、裸の圧着スリーブを使用し、圧着工具で圧着したまま絶縁せずに電源が入るかどうかを確認する作業をしてしまったんですね。

これではヒューズ飛んで当たり前です。

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これはちゃんとした後。

この黒いチューブがない状態で電源を入れていたわけです。冷静に考えればおかしいんですが、機械オンチは気づかない…。

 

熱収縮チューブでスリーブと接続箇所を保護

ついでなので、バッテリーに接続する端子もしっかりやっておきました。

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端子は川崎市のビーバープロで購入。職人さん向けなので普通のホームセンターより種類が豊富です。ケーブルに熱収縮チューブを通してから圧着します。
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接続箇所にチューブを被せます。
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ライターで熱し、収縮させるとピタッとなります。だいぶまともになりました(笑)。ドライヤーも試しましたが、かなり時間がかかるのでライターの方がいいですね。

正直、丸ごとプロに頼んだ方が早く、なおかつ安く上がったと思いますが、魚探のケーブルは断線するトラブルが多い。今回高めの授業料を払うことになったものの、自分で出来るようになっておいて損はないですね。

ていうか、ここまで書いて思いました。

「魚探のトラブル」というより、元凶はお前自身じゃないのか?(苦笑)

 

なにはともあれ、その後の釣行では復活した魚探でしっかりディープのバスをキャッチ。

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初釣りでは魚探関係なくデコりましたけど、そこはまあよしとしましょう(笑)。

 

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ミンコタ派計画Vol.1

ミンコタに対する漠然とした憧れからミンコタのエレキを導入したという、それ以上でも以下でもない、本当にそれだけのお話です。(まとめ○アングリングバス編集部 田沢)

明日発売のアングリングバスVol.27編集後記でも書いていますが、現在、超個人的に「ミンコタ派計画」を進行中です。

理由はいくつかあります。最大の理由は関東のレンタルボートだとほとんどみんなモーターガイドのフットコンでなんかつまらない。タックルやルアー、エレキ以外のボート用品のカスタムなど工夫を凝らす一方でよく言えばモーターガイド一強、悪くいえば没個性。

よくいるでしょ、「みんなと同じは嫌だ」っていう人。要はアレなんです。

そもそもミンコタとは?

まず初歩中の初歩ですが、アメリカのメーカーです。これはモーターガイドも同じですね。基本的にエレキの世界はミンコタとモーターガイドの二強状態。関東のレンタルボートだとモーターガイドの支持が厚いですが、その一方でバスボートなどではミンコタもシェアは大きいです。ウルトレックスが注目を集めているのもミンコタです。ウルトレックスはさすがにレンタルではちょっと使いづらそうですけどね。

ボトムアップの草深さんは使ってるみたいですけど…。

恐ろしい時代になりました。

「ミンコタ」の名称はMinnesota(ミネソタ)、North Dakota(ノースダコタ)が由来

ミンコタ、ちょっと変わった名称の由来は、創業当時に工場があった場所からきています。1934年、ミンコタはアメリカのMinnesota州とNorth Dakota州の州境に程近いFargoという街で産声をあげました。その両方の州の名前の一部をとって命名されたMinnkota。世界最古かつ最大のトローリングモーター製造メーカーとして、これからも品質第一で皆様とともに歩んで参ります。

(日本の代理店である岡田商事HPより引用)

「世界最古かつ最大のトローリングモーター製造メーカー」いいですねえ。

ちなみに、余談ですが過去にはルアーメーカーとして有名なジャクソンが代理店をしていたこともあるとか。

現在使っているのは貰い物のモーターガイド エナジー54lb

決してモーターガイドが嫌いだとかそういうのではありません。現に古いモデルですが、長らくモーターガイドを使用してきて不満はとくになし。「使わないから」ということで、会社の隣の席に座っている人から譲り受けた12Vのエナジー54lbですが、5段階で燃費はよくないものの、意外と速い。

それどころか大きなトラブルもなく、ゆずり受けてから3年以上も元気にがんばってくれました。私の重大なミスで一度牛久沼でペラをなくしたことはありましたが…。

オークション系は断念

さて、そんなわけでミンコタのエレキで手が届きそうなモノを夜な夜な中古ショップのブログやヤ○オク、メ○カリで物色していたのですが、やはり値段の張るものであり、現物を見ないと買えませんね。

そのうえ、着払いの場合だと送料も高そうだし、輸送中のトラブルもありそう。

条件に合うものがヤフオクに出てたりもしたんですが、いろいろ考えてしまいちょっと決断ができませんでした。

SNSで手がかりを発見

時代ですね。ツイッターで相互フォローしているある方のツイートで神奈川県内某所の中古釣具チェーン店にあるという情報を入手。しかし、よくは知らない方だったのでお店の詳細までは聞かず、自力で捜索を開始。その方の行動エリアにある黄色い看板のお店を数軒まで絞り込み、行ってみるとありました。

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ベテランデカばりの捜査が結実。被疑者確保です。

ミンコタ エッジマクサム55lb

価格も十分予算内の4万円代。

わざわざボイジャーバッテリーをお店に持っていって端子を繋ぎ、回転を確かめてから購入(笑)。本当はボート用品に詳しいお店で買いたいところでしたが、そういったお店は概して回転が早く、仮に見つかってもすぐに売れてしまうんですよね。ボート関連強いお店は大体千葉〜茨城や琵琶湖周りで遠いですし。

方向を示す矢印もバカになっていないし、全体的に中古品にしては状態もいいと判断しました。

で、我が家にやってきたエッジマクサム55lb。

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マウントは旧型のエッジマウント

早々にショートバウデッキに付け替えましたが、マウントは旧型のエッジマウント。

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丈夫で使いやすそうなマウントです。

ショートバウデッキのトレーが邪魔でミンコタのロゴが見えないのが唯一の不満です(笑)。ステッカーを別途買ってどこかに貼ろうかと思っているくらいです。

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それにしてもサウザーのショートバウデッキはすごい。そのすごさは過去このページでもまとめましたが、マウントのためのボルト用の穴はわずか14カ所のみなのにあらゆるマウントに合う。今回もすぐに取り付けできました。

推進力54lb→55lb

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すみません、これはほとんど変わりません(笑)。おそらく使用してみても実感はできないでしょうね。一般的にモーターガイド=スピード(例えるならハイギア)、ミンコタ=トルクフル(ローギア、パワーギア)とされていますから、数値上は1lb上でも、遅いかも。まあ、そのへんは実際に使用して確かめてみるしかないですね。

エレキを買い替える場合、普通は12Vから24V、推進力も40〜50lb台から70lbや82lbにステップアップするのが一般的ですが、正直、トーナメントに出たりするわけではないし、積極的に出るつもりもないので、12Vで十分です。バッテリー1個で済むし(まあ、魚探もあるし2個持っているんで2個積んでますけど)。

そもそもレンタルボートであまりスピード出すのも好きではないです。周りで釣りをしている人の迷惑になりかねないですし、水中の立ち木にヒットして転覆しかけるなど、危ないですからね。

ダイヤル5段階→無段階

これは個人的には大きな変化です。元々使用していたエナジーなど5段階のエレキは抵抗をかけてスピードを調整しているだけで、つまり常に全速で走っているのと同じ。どうしても燃費が悪いんです。

多少は燃費も改善するのか気になるところです。これまでだと丸一日釣りをするとそれほど移動距離が大きくない場合でもたいていは夕方には速度が落ちていました。移動が多かったりすると正午くらいに繋ぎ変えることが多かったですね。

週末釣り場に出るのが楽しみです。

アングリングバス最新号は昨日発売となりました!

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付録DVDは伊藤巧さんの霞ヶ浦水系実釣!

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【亀山湖】のむらボートハウス

有名アングラーも多数利用している亀山湖の「のむらボートハウス」をご紹介します!(まとめ○アングリングバス編集部)

 

ボート店の基本情報

  • 名称「のむらボートハウス」
  • 〒292-0525千葉県君津市草川原396-1
  • TEL.0439-39-3020
  • 第2、第4木曜日定休※祝日の場合は営業
  • 営業時間 6:30-16:00(11、12、1、2月)、6:00-16:30(3月)、5:30-17:00(4月)、5:00-17:30(5、6、7月)、5:30-17:00(8、9月)、6:00-16:30(10月)※亀山湖共通

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小櫃川筋の中流に位置

小櫃川筋は上流から「おりきさわボート」、白鳥島の近くに「つばきもとボート」、そして「のむらボート」です。

店舗と桟橋は「亀山大橋」「じいさんワンド」「神社下」「藤林」などの有名ポイントの近くにあります。これらのポイントにイチ早く入りたいならのむらボートがいいでしょう。

 

電動カートとスロープで桟橋まで準備がラク

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亀山湖、片倉ダム(笹川湖)ではもはや標準となっている感すらありますが、電動カートとスロープ完備。車から桟橋のボートの横まで荷物を一気に運ぶことができ、とても便利です。※使い方がわからない場合はお店の人に聞きましょう。

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バッテリーのチャージもバッチリ。レンタルしたらバッテリーが弱っていた、なんてことはまずなさそうです。

 

ルアーなど小物類からオリジナルアイテムまで!

店舗内ではルアーやシンカーなどの小物類から小腹が空いたときのためにカップ麺、お菓子、果てはオリジナルのライブウェルまで販売!

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有名アングラー多数来店

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ノリーズ代表田辺哲男さん、伊藤巧さん、痴虫の松本光弘さん、O.S.Pプロスタッフ折金一樹さんなど、非常に多くの有名アングラーが亀山湖での釣りの拠点としているレンタルボート店です。

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昨日の朝の写真。気温は2℃…。

寒くなってきてだいぶ人は減ってきたようですが、それでも1日10本近く釣ってくる人もいるそうです。

年末年始の釣りに亀山湖、いかがでしょうか。

 

アングリングバス最新号は明日から発売! 表紙はレイドジャパン代表金森隆志さん、付録DVDは伊藤巧さん、ダウザー俺達。秦拓馬さんの実釣企画もあるよ!

サウザーショートバウデッキを激推しする理由

穴開け加工不要でモーターガイドやミンコタのマウントに対応するサウザーのショートバウデッキ。アングラーのツボを押さえたサウザーのモノづくりから生まれたアイテムの魅力に迫ります。(まとめ○アングリングバス編集部 田沢)

 

加工不要で数種類のマウントに対応

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リトルゲーターってカッコいいですよね。

私はこれまでモーターガイドのリトルゲーターで使っていましたが、最近、好奇心と漠然とした憧れからミンコタの中古エレキも入手。36lbでさすがに遅すぎると思われるため、サブエレキになりそうですが、ためしに付けてみたところ、普通に装着可能。デッキには14個、つまり7対のネジ止め用の穴とRAM用の3つの穴が3カ所にあらかじめ空いており、穴開けなどの加工不要でかなりの種類のマウントに対応できるようです。※サウザーのHP参照。

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「ちょっとデカすぎる?」と思ったのは完全に杞憂。ちゃんと装着できました。

プレートを外せば流行りのショートマウントにも対応しています。

 

コンパクトさ

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同じサウザーのレンタルバウデッキと比べると、この通り、2まわりくらい小さいですね。

収納場所や車での移動など、なるべくコンパクトな方が助かるのがエレキ関連。かつて主流だったサウザーのレンタルバウデッキに比べると圧倒的に小さいです。一方でレンタルバウデッキはドリンクホルダーや小物を置くスペースがあったりと、根強い人気があったりするようですが、やはり小さいに越したことはない。特にマンションやアパート住まいだったり、車もコンパクトカーだったりすると保管も移動もいちいち大変です。

ただ、ひとつ注意しなければならないのは重量。コンパクトになった分、素材に強度をもたせる必要があるようで、一見すごく軽そうに見えるものの見た目ほどは軽くはないんですが、安心感は高いですね。それに取っ手がついているため持ち運びもしやすい。

 

デザインのよさ

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神奈川県の津久井湖・津久井観光から出船した際の一枚。

デッキ上でおさまりがいいデザインも気に入っている点です。

カラーもレッドのほかにブルー、ブラック、ホワイト、イエロー、オリーブグリーンの全6色から選べます。

 

デッキ上がすっきり

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船首側の浮力体周辺もしっかり使えます。

写真は千葉県豊英湖、豊英湖つり舟センターの12ft。後方からの写真である点を差し引いても、かなりコンパクトです。船首側の浮力体がスペースとして使えるので、飲み物を置いたり、魚探のバッテリー、使いかけのルアーなどを置くことができます。

 

東は新利根川から西は津風呂湖まで使えた

房総半島や相模湖、津久井湖はもちろん、東は茨城県の新利根川から西は奈良県の津風呂湖までこれまで訪れたほとんどすべてのフィールドのレンタルボート店で装着することができました。新利根川、牛久沼、亀山湖、豊英湖、三島湖、戸面原湖、相模湖、津久井湖、津風呂湖で実際に確認済みです。それにしても取材や釣りで案外各地を釣りしているものですね。その割には釣れていませんが…(苦笑)。

ただ、津久井湖の沼本ボートではボルトの長さが足りない場合があるようです。沼本ボートではないのですが、津久井観光の一部のボートでも装着できないことがありました。

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相模湖(神奈川県)小川亭
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津風呂湖(奈良県)津風呂湖観光の14ft
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新利根川(茨城県)松屋ボートの免許不要艇
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戸面原湖(千葉県)戸面原ダムボートセンターの12ftローボート。

汎用性の高い4つのボルトで固定するタイプ。一部3つのボルトで固定するタイプは装着できないボートもあるようです。

 

購入しやすい価格

定価15,800円(税別)とまずまず手を出しやすい価格で、しかも流通量も多いため量販店など気軽にお店で買うことができるのもいいですね。

 

エレキ関連のアイテムは個々のアングラーのこだわりが強く出る部分です。こだわり抜いて自分仕様に仕上げるのもいいですが、ひとまず快適にレンタルボートでの釣りを楽しみたいアングラーにはサウザーショートバウデッキはかなりおすすめです。

 

アングリングバスVol.26は川村光大郎さんの表紙で好評発売中!

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亀山水産センターに便利すぎる電動カートとスロープ!

レンタルボートの環境では日本随一といっても過言ではない亀山湖。亀山水産センターでも電動カートとスロープを新設!(まとめ○アングリングバス編集部)

エレキ&ローボートのレンタルボートで楽しむバスフィッシング。近年、関東の釣り場を中心に盛り上がっているスタイルです。房総半島の亀山湖では7軒ものレンタルボート店が営業しており、ほとんど全域をカバーしている状態。折木沢や猪川であればおりきさわボート、白鳥島や岩の上島、医院下などはつばきもとボート、神社下や藤林ならのむらボート、本湖ならトキタボート、松下ボート、水産センター、笹川ならよりとも…などと、釣りたいポイントの近くから出船することもできるわけです。

さらに、注目すべきは設備が整っていること。今回は亀山水産センターにも電動カートとスロープが新設された件について情報をシェアしたいと思います。

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亀山水産センター

 

ボート店の基本情報

  • 名称「亀山水産センター」
  • 〒292-0524千葉県君津市川俣旧押込60-1
  • TEL.0439-39-2974
  • ほかのボート店と定休日が異なり、第1、第3月曜日定休。
  • 営業時間 6:30-16:00(11、12、1、2月)、6:00-16:30(3月)、5:30-17:00(4月)、5:00-17:30(5、6、7月)、5:30-17:00(8、9月)、6:00-16:30(10月)※亀山湖共通

※上記の情報は2018年11月27日現在のもの。

 

定休日は第1&第3月曜日

第2&第4木曜日定休のほかのボート店と定休日が違います。このことがなにを意味するかというと、曜日を選ぶことで“空いている亀山湖を楽しめる”ということなんです。豊英湖や三島湖、戸面原湖など、新たにレンタルボートを借りることができる釣り場が増えたにも関わらず、亀山人気は衰えることを知りません。それどころか、“亀山ブランド”のバスを釣ることの価値を重んじるアングラーは足しげく亀山湖に通っているのです。

平日でも混雑必至の亀山湖ですが、第2&第4木曜日であれば亀山水産センターを除くすべてのレンタルボート店が定休日であるため、かなりボートの少ない亀山湖を楽しめるのです。2月の暖かい雨が降った日と定休日がかぶった日などは水産センターに多くのアングラーが集結することもあるとか(実際、そんな日に水産から出てボウズだったことがあります…)。

※11月など紅葉クルーズの時期は定休日が月1回に。詳細は各ボート店の情報をお確かめください。

 

電動カートとスロープを新設

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超便利な電動カート!
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スロープ
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これまでは階段とリフト1機のみ。

そんな亀山水産センターに新たに電動カートとスロープが新設されました! けっこう前からあるよ? っておっしゃる方もいるかもしれませんが、すみません、正確にいつから導入されたのかは未確認です。ただ、昨年の2月の暖かい雨が降ってボウズを食らった日にはまだなかったはずです。その当時でもリフトはあったので、荷物の運搬はそれほど大変ではありませんでしたが、1機のみだったため順番待ちがあり、時間はかかった記憶があります。

電動カートとスロープの導入で桟橋のボート横まで荷物をラクラク運べて、台数もけっこうあるので準備の時間も短くなったはずです。

 

年券を購入可能

亀山水産センターは小櫃川漁業協同組合も兼ねており、亀山湖の年券も購入することができます。亀山湖のレンタルボート代は1人2,900円ですが、うち450円は日釣り券です。4,000円の年券を購入すれば1年間、日釣り券の購入が不要になるため、年に10回以上亀山湖に行くなら買った方がお得ということになります。

この年券は亀山湖と片倉ダム(笹川湖)の各ボート店で有効ですが、購入できるのは水産センターのみ。

年券については同じく房総の人気リザーバーである高滝湖のもの、印旛沼を除く千葉県共通のものなどもありますので、追ってご紹介したいと思います。

 

 

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最近注目の最新魚探についてもいち早く紹介!

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吉田撃さんの新連載スタート!!

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手漕ぎボートのバス釣りで覚えておきたい3つのポイント

「エレキを忘れた!」「そもそもエレキが禁止!」そんなフィールドで役に立つかもしれない手漕ぎボートハウツーです!(まとめ○アングリングバス編集部 田沢)

 

亀山湖や相模湖など関東のメジャーリザーバーではエレキスタイルが定着し久しいですが、そこまで環境が整った釣り場は全国的に見るとまだまだ少数派。先日訪れた伊豆半島は伊東市、一碧湖はエレキの使用が禁止されている釣り場でした。安全上の理由やヘラブナ釣りへの影響を考慮してなど、理由は様々ですが、手漕ぎボートでしかバス釣りが楽しめない釣り場はいくつかあります。

また、エレキがOKな釣り場でも、うっかりパーツを忘れてしまってエレキが出せない! なんてこともあるかと思います。実は過去私もドアノブを忘れてしまい、ビニールテープとロッドベルトで無理矢理固定して釣りをしたことがあります(笑)。(そもそも、ドアノブはマウントから外れる状態じゃダメなんですけどね…)

そんなときに役立つ“かもしれない”手漕ぎボートをフル活用する方法です。

 

手漕ぎボートのメリットとデメリット

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メリット:圧倒的に準備が早い

まず、メリットについては準備の早さ。エレキやバウデッキ、バッテリー、魚探ほかがあると亀山湖のように電動カートなどの設備が整った釣り場でも出船するまでに20〜30分はかかってしまうのではないでしょうか。

手漕ぎボートなら、タックルとルアーボックスなどを積み込むだけ。つまり一瞬で準備完了!なのです。先日の一碧湖でも桟橋からボートへ荷物を積み込む時間という意味ではおそらく1分以下だったのではないかと思います。

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デッキ上もタックルのみ!

メリット:静かにアプローチできる

エレキを踏みすぎるとバスにプレッシャーをかけてしまう場合もあります。エレキの水流でバスの活性を上げる…など、特殊な例をのぞき、操船の基本としては、ずっとエレキを踏みっぱなしで流すか、極力エレキを踏まないか、どちらかがいいとされますが、手漕ぎボートの場合は風で流す、アンカーを下ろしてボートを固定する、いずれの場合でもかなりプレッシャーをかけづらいのがメリットといえるでしょう。

この点については人気ブログKAKEDZUKA.COMでも言及されていました。

 

デメリット:ボートを流すのが難しい

オールを漕ぐ姿勢になるためには基本的にボートに座らなければならない。さらに、オールは基本的には両手で漕ぐものである。つまりそのたびに釣りは中断です。後述しますが、風を読んであらかじめボートを通すコースを考え、風上までオールで移動してから流す必要があります。つまり、撃ちモノで流していきたい場合などは不利といわざるを得ないのが手漕ぎボートです。また、オールを漕ぐスペースには荷物などが置けないのもデメリットのひとつだと思います。

 

デメリット:魚探が使えない(使いづらい)

これに関しては魚探の使用自体が禁止されていない限り無理矢理持ち込めばいい話ですが、振動子を別途ポールに装着しボートにクランプで固定するなどの工夫が必要になり、エレキに振動子を付けている場合はポールに付け替えなければなりません。

 

デメリット:なにより疲れる(笑)

ジム通いなどで特別なトレーニングをしている場合をのぞき、普段使わない筋肉をフル活用することになるため、手漕ぎボートで一日釣りをした後はかなりの筋肉痛になります。運動不足解消にはいいかもしれませんが、先日の一碧湖では一日の後半になるに釣れて手がプルプルしてきてしまいました(笑)。

 

風を読んでボートを流す

次に釣りそのものについて。エレキであれば前進、後進、左右への転回など自由自在ですが、手漕ぎボートの場合は細かい操船はできないものと思った方がいいです。オールを片方だけ回して少しだけ向きを調整することはありますが、それでも釣りをしながらだとスペースが限られているため、かなりやりづらいです。ある程度、通すコースを決めて風で流すのがいいでしょう。そのため、手漕ぎボートの場合はまったくの無風や暴風は不利。適度な風が吹いている方が釣りはしやすいです。

 

風上から風下へ

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雑な図ですみません(笑)。風上へまず漕いでいき、そこから風で流していくのが基本です。よりいい場所をより長く流せるように。いいところだけを流すつもりだとすぐに風で流されていってしまいます。また、オールでバチャバチャと漕いでいくため、その分のプレッシャーも考慮すると遠めから風で流していった方がいいはずです。

もちろん、現実の釣り場ではそうそう上手くいくとは限りません。風が弱すぎたり強すぎたりすることもありますし、流したいストレッチに対して風が当たっていれば平行に上手く流すのは無理です。そこは手漕ぎボートだから仕方ありませんが(笑)、もうオールのほかにもうひとつ活用すべきアイテムがあります。そう、アンカーです。

 

アンカーをフル活用する

アンカーの第一の役割は、ボートポジションを固定することです。

 

ボートを固定する

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コンクリートのブロックが積んであり、ロープでボートに結んであります。大抵の場合、その釣り場の最大水深くらいの長さにしてあり、シャローではボートが斜めに伸び、少し流されてから止まることがおおいです。ただ、極端に深い場所ではボートを固定することが難しい場合もあります。つまり、ディープ狙いには向かないともいえますが、逆にオールがボトムにつかない場所から流して固定する場所でボートを止めればそこがブレイクになっている、ということがわかるよさもあります。アンカーが魚探代わりになるわけです(やや強引)。

 

ロープの長さを調整する

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アンカーのロープをボート上の突起などに引っかけて水中へ伸ばすロープの長さを調整するのも有効です。写真の場合、約1mほどロープが短くなっているため、アンカーがボトムにつかない状態からボートを止める水深を浅めに調整することができます。ボートを止める水深を任意に設定することで魚探がなくても探りたいレンジを上手くコントロールすることができるのです。

 

デッキ上への上げ下ろしは最小限に

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手漕ぎボートとはいえ、ボートを固定するためのウエイトをもつアンカー。毎回デッキ上に上げ下ろしをしていると、当然疲れます。また、重たいアンカーを必要以上に上げ下ろしすることで、デッキ上が水や泥で汚れる上、最悪タックルの破損につながったりします。写真のようにロープに1カ所結び目を作っておき、オールの金具に通して固定。アンカーはデッキの外に出した状態で移動や釣りをした方がいいです。多少バランスは悪くなりますが、気にならない程度だと思います。

 

以上が手漕ぎボート操船のハウツーです。手漕ぎオンリーの一碧湖でしたが、毎回いい魚を釣っていたのはむしろ手漕ぎボートだったからなのかもしれません。車をもっていない頃にレンタカーを借りて釣りをしにきていた一碧湖なので、百景園閉店は本当に残念です。

 

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【津久井湖】小手先テク排除で挑む難攻不落の“タフレイク”

「釣れない湖」としてその名を知られる津久井湖。しかし、「釣れない」からこそやりきることができる部分もあるはず!? 釣れなくて当たり前。ダメもとで小手先テクを排除した釣りでタフレイクに臨んだ結果の意外な結末とは?(報告○アングリングバス編集部 田沢)

 

「今年はよく釣れている」と聞いて向かった相模湖に返り討ちにされた(小バス4匹)のが先週のこと。今週は津久井湖へ。台風通過に伴う大雨によるきついにごりが入っていました。

 

大雨のにごりが残る津久井湖

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珍しくパノラマで撮ってみました。本湖一面なかなかすごいにごりです。だけど、ちょっと前までの淡水赤潮よりはマシな気がするのは私だけでしょうか?(笑)

 

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マジで赤かった7月はじめの津久井湖。エアレーションの周辺以外、赤みそのお味噌汁風。

 

にごっており、しかも水位も6月下旬〜7月上旬に訪れたときよりも上昇。いつも通り岩盤と、釣りを開始した時点ではあるのかわかりませんでしたがあればシャローのカバー狙いがメインかといった感じでした。

いつもの津久井観光さんから出船です。

 

超いい感じなデカダッジ。でも不発

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オリジナルより1oz重くなってますが、意外と使いやすい。

 

iPhoneですが、アクション映像も撮ってみました。片手にロッド、片手にiPhoneなので、当然、巻いてはいません。立ち上がりがよく、クロールにも安定感があり、オリジナルに比べ1oz重くなっていますがそのことを感じさせないくらいで、むしろ使いやすいと思いました。

 

スピニングはほぼ封印

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タックルは8セット。

 

8セットものタックルを積み込んだうち、2セットはスピニング。ですが、今回はほとんど使いませんでした。スワンプクローラーのノーシンカーワッキーを結んではいましたが、このにごりに加え、そもそもここは津久井湖ですから小手先でどうにかなるものでもないことはわかっています(笑)。

結局、残りのスピニング1本とベイトフィネス1本はラインすら通しませんでした。

 

メインはブレイゾン661MHB

スピニングもベイトフィネスもほぼ封印し、フィネス系の選択肢を排除。にごりがひどすぎて、ルアーを小さくして釣れるイメージができませんでした。過去にインプレ記事も書いているダイワのブレイゾン661MHBにタトゥーラSV TW7.1Lの組み合わせが結果的にメインタックルになりました。

 

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けっこう水中のゴミも多くて、巻く釣りもきびしかった。

 

岬状に突き出た岩盤にフットボール

これまで津久井湖では相当いい条件がそろった場所でないと釣れないことがわかってきていたので、ずばり岬の先端だけを撃っていきます。大規模な岬だけでなく、ちょこっと突き出た場所も含めた岬状の地形をした場所の先端です。くぼんだ地形の場所はよほどいいカバーなどがあれば別ですが、基本スルー。8時半を過ぎた頃、意外と早い段階で突然バイトがありました。ラインがスーッと手前に走ってきたので、フッキングするとなかなかいい引きをします。

 

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ヒットルアーはTGブロー3/8oz(カラーはコザリ)にバルビュータ3.5in(フロリダブルー)。TGブローは正統派なフットボール形状なので、岩盤や枝と枝の間に挟まってしまったりするのかちょっとスタックが多いですが、着底や岩盤への接地感がわかりやすい。

 

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メジャーを忘れてしまいましたが、40あるなしといったところでしょうか。津久井湖はなかなか釣れませんが、バスの体型と引きはいいですね。

 

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実際に釣れた場所。本当にちょっとした岬です。

 

ブルー系はにごりに効く

もともと超苦手なカラーだったブルー系ですが、やはりにごりには効きます。昨年秋ににごった豊英でよく釣って以来、ちょっとでもにごっていたらフットボールジグのトレーラーはこのバルビュータの「フロリダブルー」と決めています。フロリダブルーは、フロリダにいる青いザリガニ「フロリダブルー」をモチーフにしているそうです。

 

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補修したワームで釣れましたが、補修した部分からやはり壊れてしまいました。まだ改善の余地ありかも。

 

本湖のカバーをランガン

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三井大橋周辺には大量の浮きゴミ。

水位の上昇と流れてきたゴミなどでショアラインにカバーができていました。夏の津久井湖は大減水でカバーらしいカバーがないことが多いので、これはうれしかったです。テナガスティックのバックスライドで流木の下やレイダウンなどに入れ込んでいくと、すぐバイトがありました。

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35cm前後でしたが、テナガスティック3.9inバックスライドで。丸太の下でバイト。
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見事に丸呑み。

 

テナガスティックにバイトが集中

日中は気温がぐんぐん上昇し、きびしい暑さになりました。水分を3リットルしか持っていかなかったため、熱中症気味に…。まだまだ残暑がきびしいので水分はしっかり持っていった方がいいですね。

要所要所でデカダッジ、フラットにはディープクランクなども試しますが、こちらはまったくバイトがありません。テナガスティックに戻すと、数は多くありませんがバイトがあります。

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サイズダウンしてしまいましたが、3本目。

本筋とは関係ありませんが、津久井湖のバスって口が小さい気がします。

テナガスティックのカラーは水野浩聡さんおすすめの「スモークシュリンプブルーフレーク」。ブルーの主張はそれほど強くありませんが、ここにもブルーが…。やはりにごったらブルー系、なのか。

 

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流れ込みが絡んだいかにもなカバーで。
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ブルーフレークはよく見たら入っている程度で、あまり主張が強くありませんが、それでも効いてそうな感じ。

4本目もテナガスティック。本湖の流れ込みが絡んだいかにもよさそうなゴージャスなカバーにバックスライドで入れると、ゴンゴンゴンッ、でした。

同じく「スモークシュリンプブルーフレーク」。フックはリューギのインフィニ#3/0でした。

4本めのリリースシーン。

 

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本湖の水温は一時31.3℃を記録!?

本湖の一部のみでしたが、日中は水温31℃台まで上昇。※ほかのエリアは29℃くらいまで。それでも高いですが。

「釣れない」ことで有名な津久井湖ですが、個人的にはいい釣りができている津久井湖。今回もスピニングとベイトフィネスをほぼ封印してましたが、「釣れなくて当たり前」くらいの気持ちで臨んでいることが逆にいいのかもしれませんね。房総や相模湖はなまじバイトが多いので、とりあえず1匹釣る方向になりがち。結果、いい魚を逃してしまっているのかもしれないと思わされました。

 

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津久井湖のポイントもわかる! 

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【丹沢湖】不人気?穴場?丹沢湖を考えてみた

デカいバスが釣れる。オカッパリもできるし、レンタルボートもある。秘境っぽい雰囲気もいい。だけど、なかなか足を運ぶ機会が少ない。穴場なのか、ただ人気がないだけなのか。丹沢湖について考えてみました。(まとめ○アングリングバス編集部 田沢)

 

神奈川県山北町にある丹沢湖。個人的に伊豆の一碧湖と並んで「好きだけど人気がない理由もわかる」釣り場のひとつです(笑)。

長年、バス雑誌に関わる仕事をしており、趣味の渓流釣りのついでに立ち寄ることも多いのですが、取材で訪れたのはたったおよそ10年で2回。レンタルボートもあり、まだバス釣りを始めたばかりの頃に訪れて手漕ぎで湖上へ繰り出し、きれいなニジマスを釣ったこともある思い出深い釣り場です。

丹沢湖が地元のアングラーから愛される一方、あまり人気がない理由を勝手に考えてみました。

 

不人気?穴場?丹沢湖を考えてみた

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近くにほかのバス釣り場がない

丹沢湖までやってきたけど、釣れなかった! どこかほかの釣り場は…そんなとき、一番近いのは丹沢湖の場合、芦ノ湖か山中湖です。けっこう遠いです。移動に時間もかかります。ちなみに、山を徒歩で越えなければなりませんが直線距離では山中湖の方が近いです。これはどうでもいいですね。

神奈川県の特徴でもあるのですが、野池が極端に少なく(震生湖ふくめ、3カ所くらいしか知りません)、バスを釣りたかったら、相模湖、津久井湖、芦ノ湖など大場所系の超有名老舗バスレイク、ということになってしまいます。

例えばこれが房総なら、高滝湖で釣れなくて近くの野池に…、とか、霞ヶ浦水系周辺なら心当たりの場所を手当たり次第にランガン! などといった展開も考えられますが、丹沢湖の場合はそういった「逃げる」ことがちょっと考えづらいんですよね。

東名高速大井松田ICから約30分とアクセス自体はそれほど悪くはないのですが、逃げ場はないので遠出してくるならそれなりの覚悟が必要です。

 

季節によって水位の変動が大きい

オカッパリで釣りになるのは主に夏。これは多くのリザーバーと同様ですね。水位が高い時期もオカッパリができないわけではないですが、慣れていないとやりづらいです。エントリーしやすい場所が多いのは水位が低い時期ですね。

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玄倉、中川、世附の3本の川が流入

丹沢湖には玄倉川、中川川(なかがわがわ、なんです…)、世附川の3本の川が流入しており、夏は各バックウォーターでの釣りが楽しめます。流れ込みや小規模なワンドなどもポイントですが、多くのリザーバー同様、切り立った地形をしていることが多く、エントリーには注意が必要です。ちなみに、丹沢湖周辺でもクマが出没する可能性あり…。

水位が低い夏の方が釣りはしやすいですが、水位が極端に低くなってしまうとバックウォーターは激浅のシャローが広がるだけになってしまいます。

 

レンタルボートの営業時間が短い

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オカッパリができる一方でレンタルボートでの釣りもできるのが丹沢湖。レンタルボートは公益財団法人山北町環境整備公社によって運営されています。地元自治体関係の財団法人がレンタルボートを運営している珍しい事例です。

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ボートもよくあるYAMAHAの12ftローボートですね。バウデッキも問題なく装着できます。

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※写真は大雨の日のロケ時のもの。

しかし、問題点がひとつ。9時〜16時が基本と、営業時間が短いんです。季節によっては土日には早朝からの営業もあるようですが、それも早くて7時から。バスアングラーとしてはもうちょっと早いと助かりますよね。

朝イチや夕まずめはオカッパリ、というのもいいかもしれません。

 

個体数はまずまず多い

先日も実は渓流釣りへ出かけた帰りに寄ってみたんです。そのときは釣れなかったので(苦笑)、写真は3年前の釣果。このときも渓流釣りの帰りについでに寄ってみたところ、見えバスやボイルが多くパタパタと釣れました。

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マイティストレートのネコリグ。こんなエサみたいなの投げたら一発だと思ったんですけどね(笑)。

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湖岸にはバスアングラーの姿がちらほら。レンタルボート店の釣果情報を見ていると、50アップも釣れるようです。

デカいバスも釣れるし、オカッパリもレンタルボートも楽しめる。悪口ばかり?書いてしまったような気もしますが、基本的には好きな釣り場です。いいところも多いリザーバーなので、機会があるごとに足を運び、その魅力を掘り下げていきたいと思っています。

 

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そう、ようは宣伝です(笑)。

 

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【相模湖】今年釣れてるとウワサの相模湖

今年妙に釣れてると話題の相模湖。ワカサギが増えていることが関係しているのか、レギュラーサイズはもちろん、デカいバスがけっこう釣れているとか。最新号の校了直後、早速行ってみました。(報告○アングリングバス編集部 田沢)

 

昔から津久井湖と並んで難しい釣り場として有名な相模湖。個人的には約10年ほど前にバス釣りを始めた年によく通っていました。レンタルボート店が駅から近く、電車で釣行できるうえ、当時は上流の日相園や天狗岩がメインでしたが、5,000円でフットコンまで込みでレンタルができ、かなり気軽にバス釣りが楽しめる釣り場でした。

その気軽に釣りができる感じは健在のようで、この日もオカッパリでバス釣りをするような感覚でタックルとバッグその他だけを持って桟橋にやってくる人がちらほら。エレキやバッテリーを持っていなくても、だれでも本格的なバス釣りに挑戦できるのはいいことですね。

ここ数年はサイズを選ばなければけっこう釣れる相模湖ですが、昨年訪れた際はきつい日に当たってしまい、猛暑のなかダッジで一発。

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昨年7月はダッジでドッカン!

この日は小バスにもあまり相手にしてもらえず、暑さで熱中症になりかけるし、この一発がなければかなり悲惨なことになっていたと思います。

 

本湖下流部・小川亭から出船

普通のローボートの方が速度が出るので、ローボートがよかったのですが、桟橋に結んでいるロープの位置が悪く、サウザー/ショートバウデッキがつかない。工夫すればついたのかもしれませんが、ロープの金具自体の位置も悪く、悪戦苦闘しているとボートを替えてもらえました。このボートです。

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相模湖最下流、ダムサイト近くの小川亭。かなり歴史があるボート屋さんらしいです。
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デッキはやや広いけど、スピードは出ません。

こ、これは…! どこかで見たことがあると思ったら、雄蛇ヶ池の「バスボート」と同じものでした。ちなみに、料金は変わらず3,500円。

オジャガ出身のJBトップ50高山プロから指摘がありました。スナガ社製なのですが、いわゆる「内巻き」ではないため、バウデッキを取り付けるためのカスタムが施されているようです。リグったりなんだかんだで開店は5時くらいからのようですが、出船は6時半を過ぎてしまいました。

水温は朝の時点で23℃前後と低め。降雨の影響でしょうか。また、後でわかったのですが、下流の方がにごりも薄く、いつもの相模湖に近い状態だったと思います。

今回試してみたかったルアーは、ファクト/TGブロー。少しだけ高いですが、かなり評判のいいフットボールジグ。にわかとはいえ、フットボール使いとしては見逃せません。

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私がよく使っているクリングヘッドジグやシューティングボールジグなどオールラウンド寄りのモノに比べると、やや正統派なフットボールジグ。ガードもやわらかめ。焼結タングステンヘッドの感度は高いですが、障害物を感知しつつもスタックはしやすいです。岩盤を転がして使っていると、岩盤のすき間なのか立ち木なのか、何かにスタックすることが多かった。それでも、ルアーリトリーバー入れれば一発で回収できた(今回も回収率100%)ので問題はありませんでしたけど。

 

本湖を反時計回りに一周

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本湖に流入するいくつかの沢の奥には流れ込みがからんだカバーがあり、こうした場所にネコリグやバックスライドを撃ち込んだり、周りをハネモノやったりしてみましたが、バイトなし。

個体数自体は非常に多い相模湖。カットテールやスワンプクローラーのノーシンカーを使えばバイト数は一気に増えるとわかっていたので、信じて撃ち続けますが、なかなかバイトはありません。ブレーバー5.7in(ギャラクシーブラック)の1.3gネコリグで1本目。

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小さくてもクオリティは抜群。たぶん魚を食べている。

たぶん30cmないぐらいでしたが、体高がありずっしりと重く、ちゃんとエサを追っていそうなバスでした。実際、周りでは水面に小魚(ワカサギ?オイカワ?)を追ってボイルしていたりもしました。ただ、見えているのは小さかった。デカいバスはどこにいるんだろう。

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一瞬見えバスかと思ったら、フナ。

 

勝瀬橋周辺にも寄り道

実績が高い勝瀬橋周辺や吉野ワンド周辺ものぞきます。上流の方がにごっていました。数日前のゲリラ豪雨の影響らしいです。

日中の暑さはなかなかで、水温も場所によっては27℃前後まで上昇していました。

 

青田ワンド、ねん坂

有名ポイントだけあって、青田ワンド周辺はボートが多め。岬周りなどをフットボール、ダウンショット、ネコリグなど通しますが、バイトなし!

仕方ないので、ねん坂〜丸山まで戻って終了時間まで集中してやろうと。スワンプクローラーでもう1本、カットテールで1本。

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4inカットテール(ノーシンカーリグ)で1本。

ボトム付近にいいバスがいるかもしれないと、スキニーカーリー2.5inのダウンショットリグで探ってみると、バイトがあり、1本釣れましたがやはりレギュラーサイズ。

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フックはリューギ/インフィニホビット#3。

津久井湖で有効だった“夏メタル”も試してみようと、オーバーライドを投入し、3、4回リフト&フォールで回収を繰り返していると、回収しはじめでガツンッとバイト。さらには水面近くまで追ってくることも。終了時間まで集中して続けましたが、最後の最後はニゴイで終了。

釣れているとウワサの相模湖でしたが、いつも通りのレギュラーサイズで終わってしまいました。

 

 

最新号アングリングバスVol.25は8月21日(火)発売!

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【三島湖】14フィートや免許不要艇を導入!その後の三島湖について

昨年秋よりバスアングラー向けのレンタルボート貸し出しをスタートした千葉県の三島湖。関東有数のデカバスレイクへと成長中で、首都圏各地から大勢のアングラーが詰めかけています。そんな三島湖のその後について。(報告○アングリングバス編集部)

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水野浩聡さんも初挑戦で50アップをキャッチ。ヒットルアーはジャッカル/テナガスティック3.9inノーシンカーリグ(バックスライド)。

三島湖については各レンタルボート店さんの情報を中心にアングリングバス.netでも過去お伝えしてきました。

 

三島湖のレンタルボート店

【三島湖】レンタルボート店全店紹介VOL.1 石井釣舟店

【三島湖】レンタルボート店全店紹介VOL.2 ともゑ

【三島湖】レンタルボート全店紹介VOL.3 房総ロッヂ釣センター

設備やボートなど続々パワーアップ中のようです。

先週はジャッカルプロスタッフ水野浩聡さんのロケで石井釣舟店さんにお世話になりました。

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中流部に位置する石井釣舟店

 

2人乗りにも快適な14フィートを導入

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スナガ社製の14フィート。

石井釣舟店さんに2艇導入された14フィートは亀山湖はじめ房総のリザーバーでポピュラーなスナガ社製。安定感が高く、2人乗りでも広々快適に釣りを楽しめます。

ピカピカの新艇です。これはうれしいですね。

 

免許不要艇も導入

現段階ではまだ準備中でしたが、8月から利用可能となるようです。

石井釣舟店さんの大きな強みであるWEB予約もそろそろ出来るようになるとのこと。

準備中の免許不要艇は11フィートで、サウザー社製。じきにツイッターなどで全貌が明らかになると思われますが、デザインもカッコよさそうです。

 

お手製のミドルデッキも!

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エレキのペダルをオフセット仕様にできるお手製のミドルデッキまで登場。バスアングラーの利便性を考えていてすごいですね!

写真に写っている編集部田沢の古いエレキはワイヤーが非常に硬く、ペダルが斜めになってしまっていますが大半の方にとっては問題ないと思います。

 

12フィート2連結のアイデアボートも!

これもすごいアイデア! ドクター中松かよ、って思いました。

2艇分だけあって、デッキ上をかなり広々使えそうです。

 

免許不要艇や14フィートは下流のともゑボートにも入っているようです。

ちなみに、石井釣舟店さんでもお土産をいただけるようになりました。

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地元の永光卵。

地元君津の美味しい卵で、君津市のふるさと納税返礼品にもなっている永光卵。黄身が濃厚で、卵かけご飯が美味しいです!

※この記事の内容は2018年7月30日(月)現在のものです。

 

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付録DVDはissei赤松健さんの高山ダム攻略

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