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【津久井湖】小手先テク排除で挑む難攻不落の“タフレイク”

「釣れない湖」としてその名を知られる津久井湖。しかし、「釣れない」からこそやりきることができる部分もあるはず!? 釣れなくて当たり前。ダメもとで小手先テクを排除した釣りでタフレイクに臨んだ結果の意外な結末とは?(報告○アングリングバス編集部 田沢)

 

「今年はよく釣れている」と聞いて向かった相模湖に返り討ちにされた(小バス4匹)のが先週のこと。今週は津久井湖へ。台風通過に伴う大雨によるきついにごりが入っていました。

 

大雨のにごりが残る津久井湖

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珍しくパノラマで撮ってみました。本湖一面なかなかすごいにごりです。だけど、ちょっと前までの淡水赤潮よりはマシな気がするのは私だけでしょうか?(笑)

 

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マジで赤かった7月はじめの津久井湖。エアレーションの周辺以外、赤みそのお味噌汁風。

 

にごっており、しかも水位も6月下旬〜7月上旬に訪れたときよりも上昇。いつも通り岩盤と、釣りを開始した時点ではあるのかわかりませんでしたがあればシャローのカバー狙いがメインかといった感じでした。

いつもの津久井観光さんから出船です。

 

超いい感じなデカダッジ。でも不発

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オリジナルより1oz重くなってますが、意外と使いやすい。

 

iPhoneですが、アクション映像も撮ってみました。片手にロッド、片手にiPhoneなので、当然、巻いてはいません。立ち上がりがよく、クロールにも安定感があり、オリジナルに比べ1oz重くなっていますがそのことを感じさせないくらいで、むしろ使いやすいと思いました。

 

スピニングはほぼ封印

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タックルは8セット。

 

8セットものタックルを積み込んだうち、2セットはスピニング。ですが、今回はほとんど使いませんでした。スワンプクローラーのノーシンカーワッキーを結んではいましたが、このにごりに加え、そもそもここは津久井湖ですから小手先でどうにかなるものでもないことはわかっています(笑)。

結局、残りのスピニング1本とベイトフィネス1本はラインすら通しませんでした。

 

メインはブレイゾン661MHB

スピニングもベイトフィネスもほぼ封印し、フィネス系の選択肢を排除。にごりがひどすぎて、ルアーを小さくして釣れるイメージができませんでした。過去にインプレ記事も書いているダイワのブレイゾン661MHBにタトゥーラSV TW7.1Lの組み合わせが結果的にメインタックルになりました。

 

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けっこう水中のゴミも多くて、巻く釣りもきびしかった。

 

岬状に突き出た岩盤にフットボール

これまで津久井湖では相当いい条件がそろった場所でないと釣れないことがわかってきていたので、ずばり岬の先端だけを撃っていきます。大規模な岬だけでなく、ちょこっと突き出た場所も含めた岬状の地形をした場所の先端です。くぼんだ地形の場所はよほどいいカバーなどがあれば別ですが、基本スルー。8時半を過ぎた頃、意外と早い段階で突然バイトがありました。ラインがスーッと手前に走ってきたので、フッキングするとなかなかいい引きをします。

 

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ヒットルアーはTGブロー3/8oz(カラーはコザリ)にバルビュータ3.5in(フロリダブルー)。TGブローは正統派なフットボール形状なので、岩盤や枝と枝の間に挟まってしまったりするのかちょっとスタックが多いですが、着底や岩盤への接地感がわかりやすい。

 

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メジャーを忘れてしまいましたが、40あるなしといったところでしょうか。津久井湖はなかなか釣れませんが、バスの体型と引きはいいですね。

 

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実際に釣れた場所。本当にちょっとした岬です。

 

ブルー系はにごりに効く

もともと超苦手なカラーだったブルー系ですが、やはりにごりには効きます。昨年秋ににごった豊英でよく釣って以来、ちょっとでもにごっていたらフットボールジグのトレーラーはこのバルビュータの「フロリダブルー」と決めています。フロリダブルーは、フロリダにいる青いザリガニ「フロリダブルー」をモチーフにしているそうです。

 

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補修したワームで釣れましたが、補修した部分からやはり壊れてしまいました。まだ改善の余地ありかも。

 

本湖のカバーをランガン

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三井大橋周辺には大量の浮きゴミ。

水位の上昇と流れてきたゴミなどでショアラインにカバーができていました。夏の津久井湖は大減水でカバーらしいカバーがないことが多いので、これはうれしかったです。テナガスティックのバックスライドで流木の下やレイダウンなどに入れ込んでいくと、すぐバイトがありました。

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35cm前後でしたが、テナガスティック3.9inバックスライドで。丸太の下でバイト。
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見事に丸呑み。

 

テナガスティックにバイトが集中

日中は気温がぐんぐん上昇し、きびしい暑さになりました。水分を3リットルしか持っていかなかったため、熱中症気味に…。まだまだ残暑がきびしいので水分はしっかり持っていった方がいいですね。

要所要所でデカダッジ、フラットにはディープクランクなども試しますが、こちらはまったくバイトがありません。テナガスティックに戻すと、数は多くありませんがバイトがあります。

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サイズダウンしてしまいましたが、3本目。

本筋とは関係ありませんが、津久井湖のバスって口が小さい気がします。

テナガスティックのカラーは水野浩聡さんおすすめの「スモークシュリンプブルーフレーク」。ブルーの主張はそれほど強くありませんが、ここにもブルーが…。やはりにごったらブルー系、なのか。

 

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流れ込みが絡んだいかにもなカバーで。
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ブルーフレークはよく見たら入っている程度で、あまり主張が強くありませんが、それでも効いてそうな感じ。

4本目もテナガスティック。本湖の流れ込みが絡んだいかにもよさそうなゴージャスなカバーにバックスライドで入れると、ゴンゴンゴンッ、でした。

同じく「スモークシュリンプブルーフレーク」。フックはリューギのインフィニ#3/0でした。

4本めのリリースシーン。

 

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本湖の水温は一時31.3℃を記録!?

本湖の一部のみでしたが、日中は水温31℃台まで上昇。※ほかのエリアは29℃くらいまで。それでも高いですが。

「釣れない」ことで有名な津久井湖ですが、個人的にはいい釣りができている津久井湖。今回もスピニングとベイトフィネスをほぼ封印してましたが、「釣れなくて当たり前」くらいの気持ちで臨んでいることが逆にいいのかもしれませんね。房総や相模湖はなまじバイトが多いので、とりあえず1匹釣る方向になりがち。結果、いい魚を逃してしまっているのかもしれないと思わされました。

 

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【津久井湖】レイドの新作「マスタブラスタ」で秒で釣れた

3週連続津久井湖釣行! 朝イチ1本キャッチするまさかの展開からの9時間ノーフィッシュ…(笑)。相変わらず楽はさせてくれない津久井湖でした。(まとめ○アングリングバス編集部 田沢)

週末は津久井湖へ。これで3週連続となりますが、毎回、2本ずつ釣れています。従来の津久井湖の釣れないイメージでいうと、ノーフィッシュでも当たり前なので、意外な結果。今回も朝から意外な展開でスタートしました。

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一時雨が降りましたが、朝は晴れ。
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暑いので今回からクーラーボックス持ち込み。

数日前の雨で多少水が入れ替わった?

大雨による大きな被害が出ている西日本とは違い、関東ではそれほど雨が多くありません。とはいえ、数日前(6日金曜日)に降ったまとまった雨によって、津久井湖は先週よりも水位が上昇。

淡水赤潮まみれだった水質も(多少、ですが…)改善傾向だったような印象です。

水温も1週間前から3〜4℃ほど下がっているようでした。

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本湖メインだった前回は大体25〜27℃でしたが、朝の桟橋で22.7℃。

淡水赤潮が多少マイルドになっていました。この水質の改善に期待しつつ桟橋を出ます。

朝は桟橋から出て左側のシャローをバズベイトで探ります。多少冠水しているカバーもあり、いい感じでした。

朝イチ、1投目でマスタブラスタで水面爆裂

前回、人気ブロガー「Sabuism(サブイズム)」の原さんとご一緒した際、桟橋近くの流れ込みを丁寧にやっていたのが印象的でした。

歴史的に見ても現状を考えても慢性的にきびしい津久井湖。いい条件がそろった場所でないと、ねばる価値はありません。1週間前の水位だとちょっと周辺が浅すぎたような気がしましたが、昨日は1mないくらいのシャローが広がっており、これはバズベイトにチャンスあるのでは? とマスタブラスタで流していくことに決めました。

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1投目で出てしまいました。

ななな、なんと、1投でバイト。誇張ではなく、釣り開始から1分経っていません。

古いロードランナーでそのまま抜き上げたのは40cmジャスト。

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かなり久しぶりにバズベイトで釣りました。カラーは「漆黒」。黒いバズベイト、好きなんですよね。

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1投目ですよ? これは普通期待しないわけないじゃないですか。

もしかしてめっちゃ釣れる日に当たったんじゃないか?って。

日中は沈黙

期待を込めてその後もマスタブラスタを巻き続けます。マスタブラスタのインプレ記事はまた改めて公開したいと思いますが、このバズベイト、かなり作り込まれていると思います。音がいいです。詳細はまた。

さて、この日ですが、日中はほぼ沈黙でした。

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期待していた水質の改善も、若干よくなったぐらいか。

朝1投目で釣れたのに、それ以降なにもなし。こんなことって普通ないじゃないですか。これがあるのが津久井湖…なのでしょうか(笑)。

最近やり込んでいるフットボールジグ(クリングヘッドジグ&バルビュータ)の岩盤フォール、スワンプクローラー(ノーシンカーワッキー)のフォール、同じくスワンプネコリグ、ヴィローラのミドストもどき、などなど色々試しますが、スワンプにバイトがあったのみ。おそらくギルです。

上流へ向かうと雰囲気は一変

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道志橋周辺まで上がると、一気にクリアに。

沼本ワンドを抜けて、さらに上流へ向かってみると、そこは別世界。水の色が一気に変わりました。

見えバスも見えます。ただし、見えるだけで絶対に口は使わなそうなバスばかりでした。

メバポンパドールを一瞬見に来たバスにスワンプクローラーノーシンカーを投げてみましたが、それ以降はまったく見向きもせず。

前々回反応のよかった名手周辺もバイトなし。あっというまに1本目をキャッチした7時から8時間以上が経過(笑)。残りの1時間は魚影が濃そうな観光桟橋周辺の水深5mくらいまででもう1本を獲りにいく方向にシフトします。

知って得する? 夏メタル

この判断は当たりでした。まず、フットボール、次に夏にも実は効くメタルバイブ、メバポンパドール、締めのヴィローラを短時間でこなすプランでしたが、正解は夏メタル。オーバーライド1/8ozに35cmが口を使いました。

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ヒットルアーはO.S.P/オーバーライド1/8oz。タックルはロッド:ダイワ/ブレイゾン661MHB、リール:タトゥーラSV TW8.1L、ライン:フロロ4lb。

水深4〜5mでリフト&フォール。吸い込みやすさを重視するか、フォールの速さでリアクションを狙うか、それぞれ考え方としてはありますが、軽めを選択し丁寧に探りました。

日中およそ9時間ノーフィッシュだったので、1本釣れているのに気分的にはボウズ。これがあるのとないのとではまさに雲泥の差です。

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1本目をキャッチしてから9時間後の2本目。素直にうれしかったです(笑)。

知っている人は得している? 夏メタル。真冬の切り札的イメージが強いメタルバイブですが、真冬でも釣れるということはオールシーズン釣れるということ。

とはいえ、ハイシーズンはほかのルアーでも釣れるため基本的には出番はありませんが、今回の手詰まり感に思わず使ってみたらやっぱり釣れました。今後、出番が多くなりそうです(笑)。

夏メタルについては、アングリングバスでも赤松健さんなどに紹介してもらっているほか、H-1グランプリでもけっこう使われているようです。

津久井観光周辺が魚影は濃い?

万国共通で「桟橋周辺は魚影が濃い」といわれているそうですが(本当か?)、津久井湖もそれは例外ではありません。事実、トーナメントなどのリリースフィッシュが期待できますし、桟橋が造られる場所は魚が着きやすい要素もあるようです。桟橋自体にも魚が着きますしね。

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今回も10数人規模の釣り大会が開催されていました。

ワカサギらしき群れも魚探に映り、ベイトも多いようです。イメージとしてはそういったベイトの存在を意識しつつ、ボトム付近にいて、気が向いたときにエサを食べているようなバスをオーバーライドのリフト&フォールで釣った形。※あくまでイメージ。

この桟橋周辺に広がるフラットは一度じっくりやってみてもいいかもと思いました。

やっぱりきびしい津久井湖

楽しかった津久井湖ですが、それでもやっぱりきびしかった。ハイシーズンのこの時期に、丸一日を費やしたとしたら、普通はもっと釣りたいところです。

それどころか、2本とも紙一重だった気がするので、ノーフィッシュでも全然おかしくはなかった。

それでも、結果的には2本釣れ、私の津久井湖「無敗記録」は続くことになりました。

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【津久井湖】梅雨明け翌日、猛暑の津久井湖

2週連続となる津久井湖釣行は人気バス釣りブロガー「Sabuism(サブイズム)」の原さんとセッション! 史上最速の梅雨明け翌日の猛暑、減水、トドメの淡水赤潮と、釣れそうな感じがあまりしませんでしたが…(笑)(まとめ○アングリングバス編集部 田沢)

 

つらいけど、面白い! 本当はいい思い出だけを残して今年の津久井湖詣でを終了するつもり(!?)だったのですが、以前から一緒に釣りに行きたいと思っていたブロガーのサブイズムさんが津久井湖に行くというので、私もご一緒することにしました。

まさかの(?)2週連続津久井湖です。

セッションは土曜日。金曜日の夜はFMおだわら「ビッグフィッシュ」にゲストとして呼んでいただき、バスフィッシングの魅力についてお話をさせていただきました。

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気象予報士の村上さん、FMおだわらの諸星さん、ありがとうございました。

 

バルビュータの在庫がもうないことに気づき、帰りは厚木のキャスティングルアー館へ。

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神奈川県厚木市のキャスティングルアー館。ルアーの品揃え間違いなし!

閉店5分前に到着し、駆け込みでバルビュータ3.5inのフロリダブルーとサクラベビーを購入。これがないともうダメな人になってしまいました。

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フロリダブルーとサクラベビーは常備カラー。

 

さて、津久井湖に到着です。自宅のある横浜市内から朝なら1時間半で到着します。最近ガソリンも高いし、これは非常に助かります。

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バリバリのハードベイターのSabuism(サブイズム)の原さん。

 

朝はシャローでマスタブラスタに1バイト

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今回も津久井観光から出船。6時開店で、準備出来次第出船となります。

まず、観光前から神社跡へかけてのシャローがちょうど山に隠れてシェードになっていたので、このシャローをレイドジャパンの新作バズベイト、マスタブラスタで流していきます。

いい感じのキュルキュル音を響かせて巻いていくと、ペラの回転が止まり、「カラー名:漆黒」の黒いシルエットが消し込みました。あ! バイトだ! …と思ったのも時すでに遅し、バイトに対して適切に反応できず、フッキングが決まらず獲り逃がしてしまいました。

これは非常に惜しい。

 

本湖方面へ移動し、水中の釣りに

日が上がってからは徐々に水中の釣りへシフト。とはいえ、淡水赤潮がひどいのでライトリグには期待できず、昨晩急いで買ったバルビュータをトレーラーとし、最近個人的にブームなフットボールジグでリアクションを狙っていきます。

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所々水がいい場所も。

フットボールジグの使い方は主に2通り。岩盤へキャストし、転がしながらのフォール。もうひとつは、有望そうな場所でボトムを叩く。

早々に三井大橋の下の岩盤の岬でバイトがあり、1本キャッチ。しかし、小さいです。

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やはり岬周りが吉?

思い切りアワセすぎて、脇腹をつりました。それでも、岬周りにもバスがいることがわかったのは収穫でした。とにかくバイトが少ないので…。

 

エアレーション、流れ込み、岬など水がよさそうな場所を

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津久井湖に数カ所存在するエアレーション。
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岬周りはちょっと丁寧に探ります。

小さいながらも1本目をキャッチしたのが、岬周りだったので、岬は丁寧に探っていきますが、バイトは続きません。

思えば、前週に47cmが釣れたのも大きく地形がクランクしたエリアで、エアレーション+流れ込み+岬とかなりいい条件がそろった場所でした。

つまり、今の津久井湖はいい条件がいくつかそろわないと難しい…ということなのかもしれません。

 

本湖の水深5mで37cm!

マスタブラスタやダッジなどの表層系、ヴィローラなどのリアル系も試しては見ますが、バイトがまったくないため、やはり多少なりともいい水が残っていると期待できる(※根拠なし)ボトム付近がよさそうでした。

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本湖のエアレーション。

注目したのは本湖のエアレーション。このエアレーションですが、必ずしも真横でなくても視界に入るくらいにあれば期待できるものだと思っています(そうとでも思わないとやってられない)。

ちょうど中村桟橋から串川放水口までの間の沖にもエアレーションがあり、このエリアは期待できるはずだと、岩盤や岬だけでなく5mくらいのおおむねフラットな地形に落としてボトムを叩いてみることにしました。

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なんとかキャッチした37cm。

その結果、数投目でバイトあり。かなり元気に暴れ回りましたが、なんとか無事ネットインしたのは37cmの口の小さなバスでした。

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タックルはともにダイワで、ブレイゾン661MHBにタトゥーラSV TW 8.1L、ラインはフロロ12lbでした。

きびしい暑さのなか、がんばったかいがありました。

ヒットルアーはクリングヘッドジグ3/8oz(カラー:ビワコスペシャル)&バルビュータ3.5in(フロリダブルー)。

撮影していただいたサブイズムの原さん、ありがとうございました。

 

まとめ:小手先勝負が効かない津久井湖

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陸上からでもわかる淡水赤潮。

辛くも2本のバスをキャッチ(※うち1本はノンキー)した津久井湖釣行でしたが、最近の津久井湖は小手先でどうにかなるものではないということを改めて思い知らされました。

例えば、これが房総のリザーバーや相模湖ならば、夏場の基本となるカットテールやセンコーのノーシンカーをシェード撃ちしていれば、サイズはともかく魚は触れると思います。

今の津久井湖もバスの居場所さえ見えていればそうした釣りでも釣れると思いますが、カバーもシェードもあまりないため、時間がかかりすぎてドツボにハマってしまう気がします。

今回、ベイトの気配がある場所でヴィローラのジグヘッドリグを泳がせてみた以外はスピニングはほぼ使いませんでした。

 

釣れるバスの状態は悪くないのですが、やや酸欠気味なのか、若干元気がない気がします。

また、暑さも相当なもので、飲み物は2リットル持ち込んでも足りず、津久井観光の自販機で追加しました。3リットルくらいはあった方がいいかもしれません。熱中症予防のため、肌の露出は抑え、こまめな水分補給をおすすめします。

 

先週に続き、とてもきびしい津久井湖でしたが、簡単には魚を触らせてくれない難しさも裏を返せば大きな魅力。攻略しがいのある釣り場のよさに取り憑かれつつあります。

 

釣り終了後は相模原でラーメンを食べてブンブンで残り3個になっていたメバポンパドールを買って帰りました(笑)。

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原さんと相模原市街にある村田屋さんへ。釣りの後のラーメンって最高ですよね。

 

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ブンブン相模原店のメガポンパは残り3個のところを、すみません、私と原さんで1個ずつ買いました。もうないと思います(笑)。

 

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【津久井湖】かつての難関レイクの“今”

難関レイクとして知られたのも過去の話。最近はけっこうちゃんと釣れるよ、なんて話も聞くのですが、個人的にはその実感なし(笑)。津久井湖の今についてシェアします。(報告○アングリングバス編集部 田沢)

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自宅から一番近いレンタルボート釣り場、津久井湖。年に1回は必ず行こうと、(昨年から)自らに課している。

 

一昨日、午後から雨予報の津久井湖へ行ってきました。実は私の自宅から一番近いレンタルボートの釣り場なんです。

最近はガソリンもレギュラーでリッター145円前後とかなり高い。自宅から津久井観光へは、往復約80km。房総半島は大体片道で80km以上…比べると、およそ半分の距離で、すべて下道で行けるので、ガソリン代、高速代ともにかなり節約になります。

…ですが、実際は行っても年イチペース。なぜかというと、とても難しいから(笑)。最近は昔ほど難しくないとされているんですが、相模湖と比べても魚影は薄いというのが個人的な認識です。その一方で、房総半島より相模湖&津久井湖の方がサイズが出やすいとも感じています。房総だとついつい「釣れる魚」を狙いにいってしまう一方、相模湖や津久井湖にはそれが少ないのもありそうですが…。

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昨年7月に訪れた際の唯一の釣果。

個人的にそれでも年に1回は津久井湖へ行くことを昨年から自らに課しているのですが、昨年は7月に訪れレギュラーサイズ1本のみ。今年はアングリングバスVol.24が発売となった週末に試してみたいルアーやタックルがあったので、津久井湖へ向かいました。

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ブレイゾン661MHB。MHクラスにしてはかなり軽く感じました。価格も魅力的。

試してみたいタックルのひとつは、今年のダイワの新作ブレイゾン。前日にキャスティングで661MHBを購入。MHクラスのロッドはもちろんこれまでも持っていましたが、古い竿で重く、振り抜いた際のダルさが手首の疲れにつながってしまっていました。

それでももちろんちゃんと釣れてはいたのですが、この竿はフロッグ用にコンバートすることにして、フットボールジグや撃ちモノ用としてこのブレイゾン661MHBの導入を決めました。

ブレイゾンは1万円ちょっとのシリーズながら、購入した661MHBで自重110gとかなり軽量。短めのロッドを選択したのはフットボールジグを操作するときの振り抜けを考えてのことだったのですが、今回の釣行ではその選択が間違っていなかったことを実感させられました。

 

津久井湖が半端ない3つの理由

およそ1年ぶりの津久井湖でしたが、結果からいうと2本釣れたものの、かなりきびしい感じでした。きびしさのあまり逆に真っ向から勝負しなければならなかったのが、釣果2本につながったのかもしれませんが、リアルなきびしさを目の当たりにしたため、釣れたのに「やった、また行こう!」となれない部分も(笑)。

 

淡水赤潮が半端ない津久井湖

まず、湖面全域に広がる淡水赤潮。感覚的な話でしかないのですが、アオコよりもさらに不健全な感じがします。

 

これにはやる気を削がれました。当初、上流へ行けば回復するのだろうと思っていたのですが、名手橋周辺はもちろん、沼本ワンド周辺までのぼってもあまり改善せず。

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沼本ワンド周辺でも水質変わらず。淡水赤潮おそるべし。

水質の改善に関しては数カ所あるエアレーション周りを重点的に探る以外は、午後から降り出す予報の雨に期待するしかありませんでした。

 

減水具合が半端ない津久井湖

これは毎年の夏水位なのですが、オーバーハングが頭上にあり、シェードがあまりありません。房総のリザーバーや相模湖だと「夏はとりあえずシェード」なのですが、それがほとんど出来ません。冠水しているカバーもわずか。

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オーバーハングなど、目視でわかりやすいバスの着き場が少ない。

どこを狙ったらいいかを考えると、数少ないシェードやカバー、流れ込み、岬やベンドなどの地形変化…以上! という修行な感じになってしまうんですね。

バイトの少なさが半端ない津久井湖

激タフレイクとして知られたのも今は昔。レギュラーサイズなら最近の津久井湖は普通に釣れるよ、なんて話もよく聞くのですが、この日は淡水赤潮の影響もあってか、釣れた以外のバイトはほぼなし。スワンプクローラーやカットテールのノーシンカーでとりあえずバイトさえあれば、いい場所、よくない場所を見極めることくらいはできるのですが、それができない。

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新アイテム、レジットデザイン/ワイルドサイドWSS63L-5にはスワンプクローラーのノーシンカーを。フックキーパーもいい感じなんですが、バイトが遠すぎてそれ以上のインプレにはならず…。

釣果はフットボールジグで2本

いや、これもなかば「やけくそ」というか、ノーシンカーなど小手先系は一切効かないし時間がかかるだけなので、もうなにをやったらいいかわからなくなってしまったんですね。

そこで反応がない中でもなんとかやりきれるルアーが「フットボールジグ」になったんです。

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フットボールジグのトレーラーはデプス/バルビュータが高実績!

ある程度ウエイトがあって、操作感があるので、岩盤を転がしつつ落とす釣りでなんとかやりきれるのではないか…と。

 

1本目はハヤブサ/シューティングボールジグ3/8oz&デプス/バルビュータ3.5in

1本目はいきなりブレイゾンを曲げた47cm。かなり焦って買ったばかりのブレイゾン661MHBのティップガイドにラバージグを巻き込みかけました(笑)。

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タックルはともにダイワで、ロッドが前日に購入したブレイゾン661MHB、リールが昨秋購入したタトゥーラSV TW 8.1L。個人的にはダイワタックルとの相性非常にいいです。

しかも、この掛かり。これでティップにジグ巻き込むなんて、水中でリリースしようとしているようなもんです(苦笑)。

まんまるでコンディションも良好。だけど、水質が悪すぎて酸欠気味なのか、見た目ほど元気ではなかった気がします。

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47cm。なかなか重かったです。※浮力体とメジャーは水で濡らしてあります。

 

2本目はデプス/クリングヘッドジグ5/16oz&デプス/バルビュータ3.5in

こちらは37cmでした。サイズはダウンしてしまいましたが、雨が降り出した午後の1本。雨で全体の活性が少し上がってきていたのかもしれません。これが朝から降ってくれていれば…。

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雨が降り出した午後の1本。なんとなく傾向がつかめてきた頃でしたが、すでに15時過ぎ…。
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こちらもいいバスでした。まだ回復しきってない感じでしょうか。

最後は雨でできた滝でスワンプに1バイト。だけど、バイトに対して送り込んでしまったのがいけなかったようで、フッキングはできず。津久井湖の魚はルアーをくわえている時間が短い気がします…。

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滝でのワンチャンスはものにできず。

 

そのまま桟橋帰着時間に。桟橋では津久井観光のスタッフさんに「釣れましたか?」と聞いていただき、さも当然のように「ええ、2本だけ」と答えさせていただきました(笑)。

相変わらず難しい。だけどやりきればちゃんとバスは釣れる。そんな津久井湖でした。

 

ボート店の基本情報

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桟橋は湖のほぼ中央。上流へも本湖へもどちらもアクセスがいいのが津久井観光。
  • 名称「津久井観光
  • 〒252-0151 神奈川県相模原市緑区三井58
  • レンタルボート代は1人乗り3,000円、2人乗り4,000円※ローボート。ほかにアルミボート、免許不要艇などは別途価格設定あり。
  • 営業時間 6:00~17:00(冬季は16:00まで)

※上記の情報は2018年6月25日現在のもの。

 

シリコンスプレーは偉大

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今回の内容とは関係ありませんが、シリコンスプレーは偉大です。ギシギシ音がひどかった私のポンコツエレキ(古いモーターガイド/エナジー54lb)のあらゆるところに吹きかけまくったところ、まるで新品エレキのような使用感に…。音がひどすぎて、昨年から巻きモノなどエレキで流しながらの釣りがかなり釣れていなかったので本当に今までかなり損していたと思います。

 

 

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